【古河市】 物流不動産の所有、運営、開発を手掛けるプロロジス(東京都千代田区丸の内2-7-3、電話03-6860-9000)は22日、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」で起工した。設計・施工は㈱フジタ(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-2、電話03-3402-1911)が担当する。規模はS造(一部RC造)3階建て、延べ床面積12万3266・43㎡を予定。2023年3月31日の完成を目指す。また同敷地内ではBTS型物流施設の開発も検討する。
建設予定地は古河市北利根15の北利根工業団地内に位置する。敷地の北東側には同社が進める開発計画「プロロジスパーク古河プロジェクト」のフェーズ1開発地が隣接しているほか、東側に日本バイリーン㈱東京工場が立地する。
総敷地面積は約1万7520㎡で、同プロジェクトのフェーズ2に位置付ける。プロロジスパーク古河4の建設位置は敷地西側の6万8123・91㎡となる。残る敷地においては賃貸型の物流施設開発を検討していく考え。
施設南北には相互通行のスロープを設置。有効高さは1階を5・5m、2階を6・3m、3階を6・3~8・6mとし、高積みなどにも対応する。施設全体で最大6社の入居を想定している。
設備関係では、168時間稼働可能な非常用発電機をはじめ、約6MWの太陽光発電設備、全館LED照明などを設置する。災害対策では機械室の設備を架台で持ち上げ、電気室は2階に整備するほか、非常時の発電機燃料としてオイルタンクを設置する。
施設内にはカフェテリアやコンビニエンスストアを整備する予定。また化粧品やアルコール類などを安全に保管できる小型倉庫を併設する。監理・監修には㈱梓設計(東京都大田区羽田旭町10-11、電話03-5735-3211)が参画する。
22日に行われた起工式で、プロロジスの山田御酒代表取締役社長は「圏央道の延伸に沿って進めてきた計画の一つ。地域における一時避難所など、災害時の拠点となる施設を目指していきたい。地域のお役に立てるよう市と連携し、検討していければ」と期待を述べた。
【写真=イメージ図】