記事

事業者
千葉県銚子市

東部地区中は一中を補強か改築/中学校は最終3校、小学校は8校に再編

2008/09/04 日刊建設タイムズ

 銚子市の「銚子市小・中学校等再編検討委員会」は、2020年度を目標年次とした小・中学校等の再編についての中間報告をまとめ、市に提出した。中学校は8校を当面4校に再編し、最終的に東部地区、中央地区、西部地区の3校に再編。小学校は13校を当面10校に再編し、最終的に東部地区2校、中央地区4校、西部地区2校の8校に再編する。

 東部地区中学校は第一中学校の校舎を耐震補強か建て替えて使用。中央地区中学校、西部地区中学校、東部地区小学校、西部地区小学校は不足する校舎を増築。中央地区小学校は本城小学校か海上小学校のどちらかの校舎の建て替え、または第五中学校の整備活用などを検討する。

 同委員会は今後、来年3月までに最終報告をまとめて市に提出。市は年度内に再編方針を示す。また、中間報告をもとに、今月24-26日の3日間で地区別説明会を開催する。委員会はPTA関係者、学校関係者や学識経験者、などで構成し、今年2月に設立された。これまでに9回の委員会を開催し、今回の中間報告提出に至った。

 中学校の東部地区は、第一中学校、第二中学校、第三中学校を統合して東部中学校とし、第一中学校を拠点校とする。校舎は比較的規模の大きい第一中学校の校舎を耐震補強あるいは建て替えするとともに、明神小学校の敷地と一体的に活用しながら3校を統合して東部中学校とする。

 中央地区は2地区に分け、1地区は第四中学校及び第八中学校を統合して中央地区中学校とし、第四中学校を拠点校とする。校舎は旧双葉小学校校舎を改修し不足する校舎を増築することで、旧双葉小学校と第四中学校を一体的に活用する。また2地区は、第五中学校を将来的に中央地区中学校と統合することを検討する。

 西部地区は第六中学校及び第七中学校を統合して西部地区中学校とし、通学の利便性を考慮し、JRの駅に近い第六中学校を拠点学校とする。校舎は両校とも比較的新しいが、拠点校とした場合いずれも不足する校舎を増築する。第七中学校の校舎は、豊里小学校の校舎として活用することも可能。

 再編スケジュールは、第1期(おおむね5年以内)で第四中学校及び第八中学校を統合し、第2期(おおむね10年以内)で第一中学校、第二中学校、第三中学校を統合する。その後、第3期(おおむね10年以降)で第五中学校及び中央地区中学校の統合を検討する。

 一方、小学校の東部地区は、清水小学校及び明神小学校を統合して東部地区小学校とする。明神小学校の敷地は第一中学校の敷地として一体的に活用するため、清水小学校を拠点校とする。校舎は耐震化を図り、不足する校舎を増築する。飯沼小学校は当面現状のとおりとするが、最終的に東部地区小学校と統合し、高神小学校は現状の通りとする。

 中央地区は、本城小学校及び海上小学校を当面、現状の通りとするが、将来的に両校を統合して中央地区小学校とすることを検討する。校舎は両校とも昭和30-40年代に建築されたものが多く、どちらかを拠点校とすると建て替えの必要がある。統合した場合は、両校の中間に位置する第五中学校の校舎を整備し活用することも可能となる。双葉小学校、春日小学校及び豊岡小学校は現状の通りとする。

 西部地区は、椎柴小学校、船木小学校及び猿田小学校を統合して西部地区小学校とし、船木小学校を拠点校とする。統合後は、比較的新しい船木小学校の校舎に不足する校舎を増築して活用する。豊里小学校は現状の通りとする。

 再編スケジュールは、第1期(おおむね5年以内)で、船木小学校、椎柴小学校及び猿田小学校を統合(西部地区小学校)するとともに、清水小学校及び明神小学校を統合(東部地区小学校)する。その後、第2期(おおむね10年以内)で飯沼小学校及び東部地区小学校を統合。第3期(おおむね10年以降)で本城小学校及び海上小学校の統合を検討する。

 幼稚園については、少子化や家庭環境の変化などで民間の幼稚園や保育園、市立保育所の利用割合の高まり、市立幼稚園への入園が相対的に減少している。そこで、将来的な幼稚園と保育所の一元化の動向や民間幼稚園へゆだねる方向性を見極めながら、市立幼稚園の学級編制、休止及び廃止の基準に基づき再編を進めると同時に、小学校と併設されている幼稚園は小学校の再燃に伴い廃止する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら