北野一般廃棄物最終処分場の埋め立て期限が16年度末に迫る埼玉県所沢市は、仮称所沢市第2・一般廃棄物最終処分場の建設を計画している。建設に向けては、基本構想など検討委員会を10月に発足させ、規模や機能の検討、候補地の選定作業などを2年間で行う。新処分場は、年間約1万2、100tの埋め立て量を見込み、自区内処理で15年の使用とした場合に25万立方m規模で想定。15年度以降、委員会で提示された構想をもとに早期の着手を目指す。
建設に向けては、仮称所沢市第2・一般廃棄物最終処分場基本構想など検討委員会を10月に発足させる。メンバーは、市議会議員、学識経験者、地区代表者や公募により選出された市民4名を加えた25名を予定。期間は、15年10月までの2年間で、年6-8回の委員会を開催する考え。この中で規模や機能の検討、候補地選定など行う。
いまのところ新処分場は、年間約1万2、100tの埋め立て量を見込み、自区内処理で15年の使用とした場合に25万立方m規模で想定している。15年度以降、検討委員会の中で示された規模や候補地の選定などを受けて、より具体的な計画をまとめ、早期の着手を目指す。また、既存処分場の跡地利用については未定で、地元の意見を踏まえ検討する。
市の埋め立てごみ量の排出量は年間約2万1、000t。このうち約4、000tを北野最終処分場へ、残り約1万7、000tを埼玉県環境整備センターや県外の民間処分場に委託している。新処理場建設までかなりの期間を要することから、当面は県営処分場などに頼る。
既存の北野一般廃棄物最終処分場は、北野3、283の敷地3万3、000㎡に所在し、埋め立て面積2万1、500㎡に埋め立て容積20万4、000立方mの規模。遮水設備は、合成ゴムシート1・5mm、遮水張総面積2万7、635㎡、処理対象物は、焼却灰および破砕不燃物となっている。当初計画では、平成8年度までの埋め立て期間だったが、地元住民と協定を結び17年3月31日までに延長されている。