川口市(岡村幸四郎市長)は26日、16年度当初予算案を明らかにした。一般会計は1、436億2、000万円とし、対前年度比1・1%増。15の特別会計、2つの企業会計を含めた総額は2、987億410万円とし、同2%の増額となった。
新規の大型建設工事は見られないものの、戸塚スポーツセンター建設、川口保育所建設、青木南住宅建て替えの3大営繕事業で17年度の着工に向けた実施設計委託料を計上している。住宅市街地整備総合支援事業で飯塚町2-2・2-3を、優良建築物等整備事業で幸町2-17を、新規事業採択に向けた補助金を計上。さらに総合教育センター建設では、PFI関係等調査委託料を計上している。
普通建設事業費は、210億9、875万4、000円で、対前年度比29・7%減となった。下水道事業特別会計は103億3、290万円、水道企業会計は144億4、500万円と設定。
建設関連を見ると、まず学校関連では新郷小学校、幸並中学校の2校が耐震補強工に着手する。17年度着工に備えた設計は、並木小学校、青木中学校で実施。さらに、舟戸小学校、南中学校では荒川スーパー堤防整備事業に伴うグラウンド、外構工事費が盛り込まれた。
土木関連では、街路整備事業に9億4、816万4、000円のほか、道路改修・補修工事に5億2、885万3、000円、河川水路工事に4億8、360万円などを予算化。
また、青木環境センターごみ焼却処理施設の解体撤去に向け、設計費1、900万円を計上している。
主な事業の概要は次のとおり。
【青木南住宅建て替え】
実施設計委託料972万8、000円、地質調査委託料286万7、000円などを計上。年度明け早期に委託し、17年度から2か年の工事に備える。現在は、内部で基本設計を進めている。既存住宅、簡易耐火造2階建ての8棟を解体後、10階建てを1棟新築する構想。戸数は140戸で計画
【仮称・戸塚スポーツセンター建設】
実施設計委託料7、200万円、用地購入費59億526万4、000円を計上。年度明け早期に実施設計を委託し、17~18年度の工事に備える。内部でまとめた基本設計によると、RC造3階建て、延べ床面積8、500㎡で計画。建設地は、施工中の仮称・戸塚南小学校(戸塚字下台4563-1)の隣接地、2万6、738㎡
【仮称・川口保育所建設】
基本・実施設計委託料として1、000万円を予算化。年度明け早期に委託する。建設地は川口5-12地内の、旧横曽根消防分署跡地。敷地面積1、830㎡に、RC造2階建て、延べ床面積1、500㎡規模を新築。17年度早期に着工し、2か年で整備。19年4月に、定員200名で開所する計画
【飯塚2-2、2-3共同ビル建設】
年度明け早期に実施設計、地質調査に着手。秋口には着工し、18年度の完成を予定。共同ビルの施設規模は、2-2が地下1階地上31階建て、延べ床面積2万5、000㎡、2-3が地下1階地上29階建て、同2万2、200㎡。概算事業費は、それぞれ50億円。コーディネート業務、基本設計はアイテック計画(新宿区、電話03-3358-6061)が担当
【幸町3-8共同ビル建設】
17~18年度の工事に向け、基本・実施設計、地質調査に着手。共同ビルは、SRC造で地下1階地上13階を想定。建設地は幸町3丁目地内で、ふじの市A地区向かい。敷地面積は、約3、000㎡となっている。コーディネート業務は、ジーエーシステム(川口市、電話048-226-3360)が担当
【仮称・総合教育センター建設】
PFI関係等調査委託料として810万円を予算化。早期に委託し、民間活力導入の可能性を探る。また、庁内でも施設運営、管理などの諸条件を精査。13年度に山手総合計画研究所(横浜市、電話045-662-4836)がまとめた基本構想をたたき台とし、本格的な検討に入る。建設地は、元郷1-1573-12ほかの、敷地面積約5、830㎡