ことしもまた「あの日」が近づく震央の地、川口。10月の好天日、まちのあちこちに、黄色い旗が姿を現し始めた。
最大震度7を記録した未曾有の大震災から6年。川口町は本年3月31に長岡市に合併し、新市の南の玄関口として新たなスタートを切った。
「川口支所」と名を変えた旧役場は、変わらぬ佇まいで来庁者を迎え、「震災復興おかげ様感謝デー開催中」の文字がひと際目立つ黄色い横断幕が、全国から寄せられた支援への感謝の気持ちをアピールする。
長岡市では、ことしも22日から24日にかけて中越大震災復興関連の行事を多彩に展開する予定だ。川口地域では川口運動公園特設会場で、キャンドル灯火や風船の打ち上げ、「ソングオブジアース2010大地からのメッセージ」と銘打った音楽ライブによる追悼式典を23日に挙行するほか、24日には震災復興祈念物産展を開催。長岡市街地では、22日に復興評価・支援アドバイザー会議、23日には10・23の集い(黙祷・献花)、フォーラム(基調講演・パネルディスカッション)、追悼と感謝の式典(キャンドル灯火・講演・地震当時の炊き出し振る舞い)を長岡市民防災センターで行う。また、長岡駅前広場でもメッセージキャンドルを灯してのミニライブを実施。全村避難で川口とともに大きな被害を受けた山古志地域でも、闘牛場を会場にイベントを開催する。
23日が近づくにつれ、これから静かな山里は、日一日と黄色い旗で彩られていく。
【写真=「感謝デー」の横断幕が掲げられ、黄色いフラッグがはためく川口支所】