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農業用地中熱を活用/四季菜と萩原ボーリングら/農商工等連携計画に認定

2011/02/16 山梨建設新聞

2008年7月21日施行の「中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律(農商工等連携促進法)」に基づき申請をした、四季菜(農林漁業者)と萩原ボーリング(中小企業者)の農商工等連携事業計画がこのほど認定された。

 両社が進めるのは、「地中熱利用のハウス栽培システムの事業化及び甲州自然の恵みプラント(仮)の推進」-。土木工事業を営む萩原ボーリングの地中熱ヒートポンプ研究開発で蓄積したノウハウを活かし、農業用ハウスにおいて通年で一定の栽培環境を維持。計画的な農業経営の実現を図るためのシステム販路拡大を行う。

 連携による効果は農林漁業者が5年で1500万円の売上高増加と安定的な栽培技術の確立、一方、中小企業者は5年で6000万円の売り上げ増加と、新たな農業ビジネスモデルの開拓などが想定されている。同事業には(財)やまなし産業支援機構と(独)中小企業基盤整備機構関東支部がサポートしていく。

 今後認定を受けた事業計画は、農商工等連携対策支援事業による補助や中小企業信用保険法の特例などの活用が可能となる。また県では農商工連携に関連する施策を国の支援措置と連携させ、集中的に市場獲得に向けた支援を実施する考え。

 農商工等連携事業計画は、中小企業者の経営向上と農林漁業経営の改善を図るため、中小企業者と農林漁業者とが有機的に連携し、それぞれの経営資源を活用して「新商品の開発」「生産もしくは需要の開拓または新役務の開発、提供や需要開拓」を行うもの。

 四季菜と萩原ボーリングのほか、アグリマインドと五味醤油が認定を受けている。

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