富士河口湖町で保育所整備計画が浮上した。計画の基になる資料策定業務は見積合わせによりこのほどジャパンインターナショナル総合研究所(本社=京都市右京区西京極西池田町9-5西京極駅前ビル6階・電話075-924-2582)へ委託。整備計画は社会状況の変化により見直すが概ね来年度から10カ年に設定した。先月下旬に町では「保育所整備計画検討委員会」を立ち上げ、同会とともに今後の保育所統合や再整備、指定管理者制度導入などを視野に入れた検討を図っていく。
町村合併で町の保育所は9つに増えた。だた各施設ごとに違いはあるが、老朽化や将来を見据えた社会情勢、行財政改革、利用者と地域のニーズなどの様々な問題を抱える。合併で旧上九一色、勝山、足和田などが加わり町の人口は増加した。しかしここ数年で少子化などが影響し富士ヶ嶺や精進、河口湖北岸の大石地区が減少。だが一方で勝山や小立、船津地区のバイパス上の周辺は人口が増えつつある。
担当者は「今の時代全部の建物を造り直すことは非常に困難。統廃合もそうだが、町としても保育所の検討をする時期にきた。同じく市町村合併をした南アルプス市に話も聞いた。時期は言えないが保育所の方向性を出したい」と話す。
次回9~10月開催の検討委員会を前に委員メンバーの希望者と保育所を視察する考えだ。
町内の保育所概要は次のとおり。(竣工年・園舎構造の順)
①船津保育所(1971年・RC造2階建て2棟)
②小立保育所(1958年・RC造2階建て)
③勝山保育所(1954年・RC造平屋建て)
④足和田保育所(1967年・RC造平屋建て)
⑤大石保育所(1971年・RC造平屋建て)
⑥河口保育所(1964年・RC造平屋建て)
⑦こもも保育所(2002年・RC造平屋建て)
⑧富士ヶ嶺保育所(1969年・W造平屋建て)
⑨精進本栖保育所(1968年・W造平屋建て)、休園中