県道路協議会(国土交通省甲府河川国道事務所、県、日本道路公団東京建設局)は、平成15年度における県内の道路事業予算額と、同予算による効果を示した「山梨県の道路関係予算とその効果」をまとめた。15年度の道路関係事業の投資額は、甲府河川国道の直轄事業が198億5500万円、県事業が529億1900万円となり、目標としていた渋滞損失時間約14万人時間(年)に対して約11万人時間(年)と約80%の達成度となった。
渋滞損失時間は、渋滞のないと想定した状態での所要時間と、実際に渋滞が発生している状態の所要時間の差。
平成15年度中に実施された、一般国道139号船津登山道入口交差点改良や、甲府~南アルプス線バイパス整備(アルプス通り)などの道路事業により、県全体の渋滞損失時間は約11万人時間(年)が削減された。
目標としていた約14万人時間(年)には至らなかった。これは、新山梨環状道路南部区間の若草工区(測道部)が供用直後であったため、現道からの交通の転換が進まず2・8万人時間(年)の削減目標に対して0・2万人時間(年)に留まる結果となったが、今年度中に本線部が供用されるため、削減が進むと予想している。
また、一般国道52号の寿町拡幅は、用地買収が進まず予定していた平成15年度内の完了には至らなかったが、今年度内には完了の予定となっている。
こうした渋滞対策により、今年度末には平成15年度末の4184万人時間(年)から約109万人時間(年)と約3%削減し、4075万人時間(年)とすることを目指す。