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茨城県石岡市

複合文化施設の建設へ/石岡と八郷が県に合併を申請/普通建設費は総額319億円

2005/04/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 石岡市と八郷町は30日、県に対して合併を申請した。計画では、合併の方式は新設合併で、今年10月1日に合併して新「石岡市」となる。事務所の位置は現在の石岡市役所。新市は人口約8万3000人、約213k㎡規模となる。新市建設計画によると、計画期間中の普通建設事業費は総額約319億円で、主な事業として<1>図書館やギャラリー、公園などを中心とした複合文化施設の整備事業<2>石岡地区給食センター改築事業<3>八郷地区の統合保育所建設事業-などを盛り込んでいる。

 両市町の合併協議は当初、美野里町と玉里村を加えた4市町村で進めたが、昨年8月31日に協議会を解散。その後、今年1月7日に石岡市と八郷町が改めて協議会を設置し、3月7日に合併協定調印式を実施。両町村議会の議決を得て県へ合併を申請した。

 30日は、両首長らが県庁を訪れ、橋本昌県知事へ申請書を提出。懇談で両首長は、懸案の朝日峠のトンネル化促進などを知事へ要望した。

 今後、県議会の議決を得て国へ申請。10月1日の新市発足を目指す。

 合併協定の主な内容と新市建設計画の主な事業は次のとおり。

【合併協定】

◆合併の方式=新設合併。

◆合併の期日=平成17年10月1日。

◆新市の名称=石岡市。

◆新市の事務所の位置=石岡市役所。

◆議会の議員の定数及び任期の取り扱い=市町村の合併の特例に関する法律の規定を適用し、合併後19か月引き続き新市の議会議員として在任する。新市の議会の議員の定数は30人とする。

◆事務組織及び機構の取り扱い=現在の石岡市役所を本庁とし、八郷町役場を総合支所とする。

◆都市計画事業=都市計画マスタープラン等は、新市において新たに策定する。区域区分及び用途地域は当面は現行のとおりとし、新市において一体的なまちづくりを進めるために調整する。

◆学校等の施設=新市において施設整備計画を策定し整備に努める。

【新市建設計画の主な事業】

 ※建設計画期間(平成17年度~27年度)の普通建設事業費の総額は約319億3000万円。

◆基幹市道整備事業=国道6号、国道355号バイパスの整備促進、幹線道路の計画的な整備。

◆複合文化施設整備事業=図書館や市民ギャラリー、公園などを中心とした施設の整備。

◆駅・市街地等の整備=石岡駅のバリアフリー化、高浜駅周辺整備(アクセス道路含む)。

◆給食センター改築事業=老朽化した石岡地区給食センターの改築。

◆小中学校校舎改築事業=老朽化が著しい校舎の整備。

◆統合保育所建設事業=八郷地区の柿岡、葦穂、林保育所を統合整備し、子育て支援センターを併設。



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