東山梨郡の春日居町、牧丘町、勝沼町、三富村、大和村の五町村はこのほど、工事及び測量・設計業務に関する入札の透明性を高めるため、五町村が足並みを揃え入札結果の公表を行うことを決めた。また、これに合わせ各町村で指名業者選考委員会を設置、各町村長がこの委員会に加わらないことも申し合わせた。
この入札・契約事務改善と情報公開などについては、今年五月から同町村会が県や峡西地域の公開方法を基に素案づくりなどを通じて検討してきたもの。今月十三日に東山梨郡町村会(会長・金井豊明春日居町長)が臨時議会を開き決定した。公表方法は県が実施している方法とほぼ同じ形となっているもので、従来と比べ誰でも入札情報を知ることができることと、予定価格と指名業者も公表の対象となったことが大きく異なる点となっている。ただし県は、入札前に指名業者を公表しているのに対し、同郡は入札後に明らかにするとしている。
具体的な公表方法としては、既に公表を四月から実施している勝沼町を除く四町村が十月一日から事業名、箇所、指名業者、入札価格、落札価格、予定価格を、入札後に事後公表する予定で、各町村で誰でも入札点検表を閲覧できるものとするほか、広報で毎月入札結果を掲載、また、広報を毎月作成していない自治体では、お知らせ版を作成して掲載するとしている。
一方、指名業者選考委員会については、これまで選考委員会を設置していなかった春日居町と大和村の二町村で新たに委員会を設置するほか、指名委員会のメンバーに各町村長が加わらないことを決めた。具体的な各町村の選考委員会のメンバーについては、それぞれの町村で決定するとしている。
これら工事・委託業務の入札の契約事務の改善と情報公開について、東山梨地方振興事務所は「入札の公平性・透明性を確保するため、一歩踏み出した入札情報の提供方法を実施することとした。しばらく様子を見て、直すところがあれば検討・改善していきたい」としている。