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群馬県太田市

尾島町水圧低下地区改善対策事業に着手

1999/09/06 群馬建設新聞

 10月1日から尾島町上水道給水区域を編入する太田市は、尾島町水圧低下地区改善対策事業に着手する。給水サービスの均衡を図り、将来とも安定給水により、給水サービス向上と地域の健全な発展に資するため水道施設を見直す。

 西部地区に太田市からφ四〇〇mmのダクタイル鋳鉄管を約二、七〇〇m新設し、水圧の増強を図る。工事期間は11年度から13年度までの三か年で、三億七、七〇〇万円の事業費を投入する。

 同町西部地区は給水区域から一番離れているうえに、工業団地給水を行っているため、水圧低下が大きくなっている。

 同町でも水圧不足解消の増径工事を実施しているが、全面解決には至っていない。10月から太田市上水道の給水区域に編入されるにあたり、編入条件の一つである水圧低下地区の早期改善を実施することになった。太田市が事業主体になるため、工事などの発注業務は同市水道局が行う。

 尾島町水圧低下改善対策事業は、西部地区の水圧確保やライフラインの強化を目的に尾島町分水場のほか、西部地区に太田市からφ四〇〇mmのダクタイル鋳鉄管を二、七一五m新設する。延長上には石田川を渡河する五〇mほどの水管橋の設置工も含まれている。事業は11年度から13年度までの三か年で、概算事業費として三億七、七〇〇万円を見積もっている。

 11年度は、初弾工として石田川の右岸側に配水管を一〇〇mほど新設する。設計は内部で行うが、石田川を渡河する水管橋の設計だけは業者に委託する。同事業の実施により、運転費用が不要、維持管理費節減、故障時の他の給水点からの相互支援など大きなメリットが受けられることになる。



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