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一年の工事安全祈願/県建産連が2022年工始祭挙行

2022/01/13 新潟建設新聞

 新潟県建設産業団体連合会(植木義明会長)は11日、新潟市内の白山神社で工始祭(たくみはじめさい)を執り行った。工始祭は、年頭に作業の安全と建物の永遠の繁栄を祈願する恒例行事で、1963年1月11日に初めて開催した伝統ある行事。当日は植木会長や建産連を構成する各団体のトップが新年の工事安全を祈願した。

 白山神社拝殿での祝詞奏上後、74年から続く「匠始ノ儀式」は、新潟市建築組合連合会有志により鋸ノ儀、墨指し・墨付ノ儀、釿打ノ儀、鉋ノ儀のほか、槌打ノ儀が古式にのっとり厳かに行われ、続いて植木会長や構成団体の各代表、新潟県土木部の金子法泰部長らが玉串を奉げた。

 直会で植木会長は、「本年の建設産業界は、若者にとって魅力ある職場づくりのための課題認識と週休2日へ向けた取り組みを一層進めるとともに、生産性向上を推進しなければならない。働き方改革と生産性向上は車の両輪として、若者から職業として選択してもらえ、働く楽しさと豊かな生活を享受できる産業づくりに取り組んでほしい」と呼び掛け、建設業にまい進できる充実した一年になるようにと期待を込めた。

 来賓からの祝辞では最初に、県土木部の金子部長が「県としては工事の安全を確保するため、適正な工期の設定等、事故の未然防止に努めている。皆様も安全活動の原点に立ち返ってほしい」と求めると、新潟労働局の岩瀬信也局長は「昨年の建設業における死亡災害は2件と大幅に減少し、これは記録に残る昭和33年以降で最少の記録となる。今年は建設業における死亡災害ゼロを目指してほしい」と期待した。

【写真=植木会長、鋸ノ儀のもよう】

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