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2022年度大型案件【県北地区】東口広場が詳細設計(日立市)/湊線延伸施工認可取得へ(ひたちなか市)

2022/01/13 日本工業経済新聞(茨城版)

 県北地区で2022年度に計画している主要事業をまとめた。日立市の常陸多賀駅周辺地区整備では、東口広場や南北アクセス道路の整備に向けた詳細設計に取り掛かる。ひたちなか海浜鉄道㈱などが進めている湊線延伸事業では、工事施工認可に向けて着実に手続きを履行する。常陸太田市の東部土地区画整理事業については、C・D街区の企業誘致に向けた検討を行っていく。高萩市の安良川下手綱線整備や北茨城市のトンネル長寿命化は早ければ22年度から工事に取り掛かる。

【日立市】

 常陸多賀駅周辺地区の整備で、22年度に東口広場や南北アクセス道路の詳細設計、23年度には東西自由通路および駅舎の詳細設計の取り掛かる。また、駅周辺全体の歩行者動線計画や機能配置などのデザインについても検討を進める。工事については24年度に着手する。

 東口広場は、ひたちBRTの乗り入れを踏まえて5000㎡規模で計画する。進入路として南北アクセス道路の整備も進める。

 東西自由通路・駅舎の整備では、東西市街地の一体化による駅利用者の利便性向上と東西交流を促進する。自由通路は有効幅員6・5mを想定し、附帯施設として多用途スペースやエントランスの設置も検討する。

【ひたちなか市】

 ひたちなか海浜鉄道㈱と市が進めている湊線延伸事業で、22年1月に予定していた工事施工認可の申請時期を年度末に変更する意向としている。今後は、用地交渉や建設工事を22年度以降に取り掛かり、24年春以降の開業を目指す。

 湊線延伸事業は、阿字ヶ浦駅から国営ひたち海浜公園西口付近まで約3・1㎞を延長し、新たに2駅を整備するもの。21年1月に、国土交通省関東運輸局からの事業認可を受けた。

 海浜公園西口付近の新駅は高架駅の設置を検討している。海浜公園のほか近隣には商業施設などが多く建ち並び、豊富な観光資源を有機的に結びつける新たな玄関口としての役割を担う。

 阿字ヶ浦地内の新駅は、平磯駅などと同様の地平駅を整備する。建設地は市が整備を進めている区画整理区域の北東部(海岸側)の緑地を検討している。

【常陸太田市】

 東部土地区画整理事業について、道路改良や(仮称)金井近隣公園の整備を継続して進めるとともに、C・D街区において民間提案の可能性も視野に入れた企業誘致も進めていく。

 事業スケジュールでは、㈱フォレストモールや㈱カインズが進出するA・B街区の土地引き渡しが22年5月、C街区が23年3月、D街区が24年1月を予定しており、25年度中の事業完了を見込む。

 東部土地区画整理事業は、国道349号バイパス沿いの26haで商業・業務用地の整備を行うもの。北側のD―3街区(約8000㎡)には太田警察署の移転改築、B―2街区(約5000㎡)では、太田さくら認定こども園(社会福祉法人聖愛会)の建設が予定されている。

【高萩市】

 都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線の整備に向けて、用地・補償物件交渉を進めていく。早ければ22年度にも一部で工事に取り掛かる見込みとしている。

 同線は高萩インター線と市庁舎など中心市街地を南北につなぐ道路で、延長は約750m。幅員は16mの2車線とし、両側に約3・5mの歩道を設ける。補償調査に関しては、中央技術㈱が年度内に実施する。

【北茨城市】

 トンネル長寿命化修繕事業を推進する。総事業費1億1389万8000円を充てて、事業期間の48年(令和30年)までに予防保全型の維持管理や計画的な修繕を進めていく。22年度には、八幡トンネル、井戸の入隧道、本井隧道(いずれも平潟町)にて長寿命化修繕を計画している。

 対象の3カ所は、いずれも経年による老朽化でコンクリートにひび割れなどが発生している状態。現在は㈱オオバ(水戸市)が設計をまとめている。

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