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国土交通省北陸地方整備局(建設)

大河津分水路の河道拡幅区間を延伸

2022/01/13 新潟建設新聞

 北陸地方整備局は、改修を進める大河津分水路の河道拡幅区間を大河津可動堰下流付近までの8・2㎞に拡大し、左右岸での低水路掘削を行う=図=。令和元年東日本台風と同規模程度の出水に対応するため、信濃川水系河川整備計画の変更に伴うもので、11日の信濃川水系流域検討委員会下流部会で河川整備計画の変更原案が示された。13日の同中流部会では大河津分水路の事業計画変更に伴う再評価が行われる。

 現行整備計画で大河津分水路は『令和の大改修』として河口から渡部橋下流部までの3・3㎞を整備区間とし、山地部掘削による河道拡幅や第2床固の改築、野積橋架け替えなどを進めている。河川整備計画の変更により、渡部橋からさらに上流の大河津可動堰下流付近までの8・2㎞に拡大し、左右岸で低水路掘削を計画する。

 信濃川水系河川整備計画の変更は、令和元年東日本台風での洪水被害や流域治水プロジェクトを踏まえて流量目標の見直しや事業箇所、取り組み内容を追加。

 大河津分水路の河道拡幅区間の変更以外では、河積拡大に長岡市槇下町、藤沢町および小千谷市東栄、木津、三仏生等の河道掘削範囲を拡大するほか、栖吉川など支川合流点処理の検討、長岡地区河川防災ステーション整備の具体化を盛り込んでいる。また緊急治水対策プロジェクトに位置付けられる遊水地として小千谷市内で塩殿遊水地と真人遊水地の2カ所を整備する。

 新たな河川整備計画は今後、信濃川水系流域委員会および上・中・下流部会での協議や住民意見聴取、関係機関協議などを経て2022年度中にまとめる。

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