大野知事を表敬訪問

　磯野商会が運営する入間市内の「ジョンソンタウン」がグッドデザイン金賞とアジア都市景観賞を受賞したことを受けて14日、磯野商会の磯野達雄代表取締役社長、磯野章雄常務取締役、入間市の杉島理一郎市長、設計者の渡辺治一級建築士が大野元裕県知事を表敬訪問した。

　ジョンソンタウンは現在の航空自衛隊入間基地である旧ジョンソン基地の近隣に、米軍住宅として建設された旧磯野住宅を再生したもの。基地が返還され荒廃が進んでいた１９９６年に復興策の検討を開始、２００４年に改修の初弾となる「平成ハウス」第１号が完成した。以来18年に渡り、在日米軍旧住居24棟の復元・保存と、その設計を継承した新築住宅約40棟の開発を行ってきた。

　大野知事は「（受賞したことは）埼玉県としても大きな誇り。ジョンソンタウンは行くたびに変化が感じられ、実際に住む人々のにおいや色、汗が見えるようなまち」だと述べた。

　渡辺氏は「アメリカンな街並みではなく、高齢者や障がい者が住める“福祉のまち”を元々目指していた。米国住宅的な（広々とした）平面計画がバリアフリー設計に生かせると確信を持って設計に臨んだ」と計画の経緯を明かした。杉島市長は「これからも埼玉県のリーディングシティとして、みんなから憧れられるまちでいてほしい」と今後の進化に期待した。

【写真＝（左から）渡辺氏、磯野章雄氏大野知事、磯野達雄氏、杉島市長】