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群馬県桐生土木事務所

県桐生土木事務所は桐生田沼線で電線共同溝

2022/01/21 群馬建設新聞



県桐生土木事務所は桐生市本町地内の主要地方道桐生田沼線で進めている電線共同溝敷設事業について、540m分の工事を2月中に一般競争入札で公告する。県道路管理課からの発注となる。同線の共同溝敷設は両側で延長540mずつ行う計画で、今回発注は片側全てを一括で発注。反対側についてはすでに340mが完了済みで、残る200mはこのほど桐生土木事務所から公告されている。敷設工事は今回の発注により完了し、今後は舗装工事や側溝敷設などを予定している。

事業区間は桐生市本町地内を南北に貫く同線のうち、桐生天満宮(天神町1-3-4)前を起点に南へ進んだ有鄰館(本町2-6-32)付近までの540m。電線を地中化、伝統的な建造物が並んだ町並みと調和した景観をつくり出すことなどが目的となる。

有隣館側が今回発注の箇所。延長540mで、ECVPφ130㎜を50・7m、φ100㎜を2034・9m、保安通信管VPφ100㎜を537・4m、共用FA管φ150㎜を516・7m、ボディ管φ200㎜を480・9mを敷設。また特殊部を17カ所、分岐桝を35カ所で設置する。共同溝は土中にある石積み水路跡の遺構を避ける形で埋設する。

同区間の全幅は約10~11m。幅員構成は車道部約6m、西側に約1・5~1・8mのマウントアップ型歩道が設けられている。また、東側は幅員約1・2~2mの路肩が歩道の機能を持っている。

地上機器は全区間で9カ所11基の新設を予定している。歩道幅が十分でないことから、沿道の民有地を取得するほか、市有地や交差点部の隅切り部などを活用し、設置箇所を確保する考え。

共同溝の詳細設計はエイト日本技術開発(岡山県岡山市)が作成した。

敷設後は、工事区間の沿道が桐生新町重要伝統的建造物群保存地区に指定されているため、共同溝敷設に合わせ、街路の美装化を図る。車道部を狭め、両側に歩道を整備。歩行者の安全を確保する。車道幅をセンターラインの無い約4・5mに狭め、両側へ幅員約2mの歩道を整備。周囲の景観との調和を図るため、半たわみ性舗装か石畳風の舗装を検討していたが、走行時に発生する音が近隣住民に与える影響などを鑑みて、現段階では半たわみ性舗装を施す方針。

今後、桐生市の下水道移設工事やNTTや東京電力の引き込み管の設置完了後、舗装および側溝敷設などの工事を完了させ、同路線における工事は全て完了する。

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