東海村は2022~24年度の実施計画案をまとめた。中央地区で計画している神楽沢近隣公園整備には事業費に2カ年4億9608万1000円を付け、新年度の着工に向けた準備を進めている。総合福祉センター改修には、22年度に1億3420万円を盛り込み、施設内の吊り天井(非構造部材)改修などに取り掛かる。このほか、村松幼稚園改修に向けた設計費に2245万1000円を措置した。22年度の事業費には、総額20億9683万円を試算している。(●面に実施計画の主な事業を掲載)
中央土地区画整理地内で整備を進めている神楽沢近隣公園は、22~23年度の2カ年で工事を計画している。面積が2・6haで、公園中央には外周350mの芝生広場を整備する。現在は粗造成工事(盛土工V3万700立方m)などを実施している。
総合福祉センター「絆」では、ホールや食堂、廊下などで高さ6mを超える吊り天井(非構造部材)について脱落対策を施す。またホール近くの会議室では、内装を改修して新たに総合相談の窓口となる事務所を設置する。工事は6月の議会案件を想定しており、早ければ4月ごろの発注を予定する。
23年度には、屋根や外壁などの改修費用として1億2000万円を見積もる。建設から20年近く経過し、亀裂やひび割れ、雨漏りなどが発生しているため、環境改善を図る。
幼稚園再編で統合園となる村松幼稚園では、22年度に園舎や園庭の改修、駐車場整備などに向けた実施設計をまとめ、23年度以降の改修工事を計画している。
園舎には、配膳室やエレベーター、キュービクルを備えるほか、1階テラス屋根の新設やトイレ洋式化なども予定している。園庭は、築山や可動式遊具の新設のほか、駐車場と園庭の境界へのフェンス整備などを見込んでいる。駐車場整備に関しては、幼稚園から西へ400mほど離れた交番跡地(約1200㎡)を活用し、40~45台分を確保する。
水道事業では、外宿浄水場の急速ろ過池洗浄ブロワー1基を増設し、総数を2基とする。既設の洗浄ブロワーの概要が、25・1立方m/秒×0・029mpaでモーター出力は22kW。実施設計は、㈱吉沢水道コンサルタント(千葉市)が担当している。
須和間配水場では、23年度に非常用発電機や電気盤、送水ポンプなどを計画しており、概算事業費には4億1987万円としている。
このほか継続事業として、東海病院の空調や照明、外壁などの大規模改修を24年度まで、村松小学校の内装・電気設備・衛生設備改修を25年度まで実施していく。