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群馬県砂防課

石坂砂防課長インタビュー

2022/05/17 群馬建設新聞


県砂防課への配属は4年ぶり2回目。「前回は在籍が1年であったため、懐かしいながらもとても新鮮」と心境を話すと「改めて知識を深めるとともに、これまでの経験を役立てられればと思っている」と意気込みを語った。近年、気象災害の頻発化・激甚化により土砂災害の発生件数や人的被害が増加してきていることに触れ「県民の生命と財産を守るため、ハード・ソフトが一体となった防災・減災対策を着実に推進して行きたい」と砂防課長としての使命を語る。

本年度は「まず、2019年東日本台風で被災した嬬恋村の女塩淵沢などの災害復旧工事を着実に完成させたい」と話す。さらに、土砂災害対策推進計画2021に基づき「土砂災害特別警戒区域内における要配慮者利用施設や避難所を守る砂防施設を優先的に整備する」と、ハード面での方策を示す。一方でソフト対策として「土砂災害警戒区域内の3巡目の基礎調査を行うとともに、より精度の高い土砂災害警戒情報の提供に取り組む」と話し「土砂災害による死者ゼロに向けた対策をこれまで以上に加速させていきたい」と話した。

思い出深い仕事は、渋川土木事務所に新設された上信自動車道建設係の新任係長時代だと話す。「現在の木内弘二沼田土木事務所長と齋藤伸之中之条土木事務所主幹の3人で3年間を過ごし、毎日の仕事が楽しかった」と当時を振り返る。

若手職員には「技術や知識の習得には一朝一夕とは行かないので、焦らずに日々の経験を重ねて欲しい」とアドバイス。

建設産業には「災害時等における地域の安全・安心を守る大変重要な役割を担っている」と信頼感を示すと「近年では、度々発生する豚熱の迅速な対応など県民生活を守る危機管理上なくてはならない存在」と語る。

週末や祝日の過ごし方を尋ねると、近所の伊香保温泉に浸かりリラックスしているとか。「風呂上がりのビールは、自分を癒やし心身を整えるためには欠かせない」と笑顔で話すと「コロナ禍で、東北の温泉めぐりに行けないが、いつかまた雪深い秘湯に浸かりたい」と思いを語る。

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