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群馬県太田市

太田市は西複合拠点公共施設建設を建設へ

2022/05/20 群馬建設新聞

太田市は2022年度、(仮称)太田西複合拠点公共施設建設工事の着手を予定している。現在は、設計業務の詳細を詰めている段階となり、まとまり次第公告する。現段階では年内の一般競争入札公告を目標としており、遅くても年度内に公告を行う。工事は一括しての発注を予定している。工事費は当初予算に継続費を設定。2カ年で22億6200万円を投じ、年割額は22年度が10億6600万円、23年度は11億9540万円としている。

複合施設は新田庁舎や新田図書館の老朽化に伴い建設を計画。施設は新田金井町にある新田庁舎周辺エリアで計画している。施設は敷地面積8130㎡に、S造2階建て、延べ床面積3675㎡で計画している。建物は箱状とし、剛性の高い安定した躯体を平面的に連結した構造とする。軽量な鉄骨造を採用することで、経済的な構造となった。床材にはスパンクリートを使用。水害対策として下部に適切なブレース構面を設ける。構造上必要な重要度係数1・25に対して余裕を持たせた耐震性能を確保している。

屋上とテラス部についての面積は2100㎡。緑地面積は1300㎡となる。太田市美術館図書館と比較して緑地面積が約3倍程度の広さとなるため、より広々とスペースを使用することができ、イベントの開催などで活用が可能。

各施設の面積は図書館(開架およびエントランスホール)が1980㎡、保健センター790㎡、図書館事務スペースなど345㎡、事務室(保健センターおよび行政窓口)240㎡、多目的スペース220㎡、機械室100㎡。

図書館や保健センターなどのほか、子育て支援スペースや市民の交流スペースなども想定している。敷地北側は太田土地開発公社が取得済みで、22年度中に太田市が買い戻す。工事発注前、直近の議会での議案となる。

新田庁舎については、工事完了後に解体する。同庁舎はRC造一部S造3階建て、延べ床面積3739・94㎡。旧新田町役場として1977年に建設された。

設計業務の履行期間は22年3月31日までとなっているが、新型コロナウイルスの影響で市民を対象としたワークショップの開催時期が遅れたため、業務は繰越して実施。ワークショップで出た案と担当課の考えのすり合わせなどを進めている状況。

基本設計案を作成するにあたっては、平田晃久建築設計事務所と国際開発コンサルタンツ(東京都文京区)とともにワークショップを4回実施している。直近のワークショップはコロナウイルス感染症対策として、書面での開催となった。

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