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群馬県利根沼田農業事務所農村整備課

県利根沼田農業事務所、塩谷氏インタビュー

2022/06/17 群馬建設新聞


群馬県の農業土木職として女性で二人目の入職、今年度からは女性初の農村整備課課長に就任。課長に就任したことについて「利根沼田地域に昨年度、初就任したが、農村整備を通して、利根沼田地域の農業振興、農村振興に貢献したいという思いが強い。課全体で意見を出し合いながら、一人ひとりの力を結集して、各事業を推し進めていきたい」と話す。主な事業は基盤整備や老朽化した農業水利施設の補修、補強などを掲げている。

基盤整備と農業用水の整備を進めることで、高収益な農業が実現すれば、地域に活力が生まれ、移住定住にもつながるとの見解を示す。「以前、世界人口が増える一方、日本人は減り続け、最終的には、レッドデータブックに載るような絶滅危惧種なってしまう。世界で日本人に会う確率は非常に低くなってしまうということを本で読み愕然とした覚えがある。その頃から、たとえ人口が減少したとしてもその地域で生きがいと誇りをもった豊かな暮らしをするために農村整備でできること、10年後、20年後を見越した仕事をしていかなければいけないと思うようになった」と熱く語る。

主要事業として掲げている「牛の平」の基盤整備も儲かる農業につながり、食料増産時代に造成した施設の更新も持続的な農業のために実施すべきとの認識を示している。特に最近のロシアとウクライナの戦争から改めて国産農産物の重要性を認識したとの想いを述べる。「地球温暖化で栽培できる農産物が変わってきて、産地が北上すると利根沼田地域の農業農村整備の重要さが増してくる」と話す。

建設業界へは「幸い管内で豚熱は起きていないが、埋却作業の協力について非常に感謝している。また、建設会社は、地域に根付き、地域を支える業界として、これからも一緒に頑張ってもらいたい」と呼び掛ける。

趣味はホットヨガ。2年くらい前から再開し、週末リフレッシュしている。

動物の癒し動画やダンス動画などの視聴や通勤途中の読書なども楽しんでいる。コロナ前は県外への旅行を欠かさなかったが、去年は行くことができなかった。ことしは京都に行きたいと語り、コロナを気にせず旅行に行ける日を楽しみにしていると笑う。

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