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栃木県宇都宮土木事務所

宇都宮土木、123号氷室工区 調整池盛り土し交差点、西側760m先行で用地調査

2022/06/17 日本工業経済新聞(栃木版)

 宇都宮市の国道123号氷室工区1420mの整備で県は、西側760mを先行して整備に着手することが分かった。西側は東側に比べ縦断勾配があり、見通しが悪く事故も多いあい路となっているため。県宇都宮土木事務所によると、今年度は用地調査を進めていくとした。760m区間で市は4車線整備に併せ、北から123号に合流する市道を新設。123号南側には雨水を処理する調整池1基を新設。交差点は調整池付近に整備し、道路ネットワークを維持する関係から調整池上の道路部分を盛り土し南北の交通を確保するため十字路とする。

 氷室工区の事業区間は、西を一般県道下高根沢氷室線交差点から東に200m付近から、東は芳賀町境まで1420m。現状2車線の線形を改良し、4車線に拡幅整備する。総事業費は16億円。

 調整池は123号が普通河川刈沼川を渡河する南側の左岸に新設。最も標高の低い位置に当たり面積が2795平方m、容量は3092立方m。

 4車線整備に伴い123号が刈沼川を渡河するボックス工の規格は、幅1800×高さ1300㎜。4車線拡幅の影響範囲には刈沼川の老朽化した人力による巻き上げ式ゲートの取水堰があり、土地改良区など関係機関と調整して自動転倒堰に決めた。

 刈沼川は道路を南北に横断する箇所でクランク状となっており、氷室工区の整備に合わせ直線的に改修して付け替える。2車線の現況もボックスで渡河しており、拡幅に合わせ再整備する。

 市道の新設改良は、123号の北に光ヶ丘団地や清原台の南団地が立地。既設の市道を延伸し123号までのアクセス路を確保することが目的。交差点は新設の調整池北側付近で幅員が6m、右折レーンを確保する計画。

 123号を越えた南側の調整池上に築造する道路幅員は4mで、延長90mを新設する。123号は中央分離帯が設置され、調整池で分断される道路ネットワークを維持する。交差点と取水堰、調整池の詳細設計は、ダイミック(宇都宮市)が担当。

 氷室工区は、芳賀町境まで1420mについて全線23mに拡幅する。幅員構成は、車道3・25m×4車線に上下線の間に中央分離帯が2m。沿道の清原東小学校への通学を考慮し、歩道は両側に2・5m、車道路肩には自転車専用帯として両側1・5mを確保する。

 氷室工区西側は、清原拡幅として2700mが02年度に4車線で供用した。東側の芳賀町では17年度に水橋拡幅として2300mが暫定2車線で供用。将来の4車線に向け用地は取得済みとなっている。

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