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長野県建設部建築住宅課

B棟設計を来月、A-2棟建築は9月/伊那市の県営大萱団地建替

2022/06/18 長野建設新聞

 県建設部公営住宅室が進める伊那市西箕輪の県営住宅大萱団地建替事業。本年度は住棟「A-2棟」の建設工事と住棟「B棟」の設計を実施する。A-2棟建設は3分離での発注とし、公告は建築を9月、機械と電気設備を10月に予定している。B棟の設計については6月14日の建築住宅課建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格を決定。7月中旬にも総合評価落札方式(技術者実績等簡易型)で公告する。

 大萱団地は1963~67年に建設された平屋の市営住宅136戸と平屋および2階建ての県営住宅76戸が隣接しており、これを県営住宅大萱団地3棟72戸として建て替える。2019年度に国庫補助事業として新規事業化され、20年度にA-1棟24戸が竣工した。

 A-2棟は当初、21年度の着工を予定していたが、旧住宅の除却でアスベスト処理等に想定以上の期間を要したことから、22年度に繰り越された。

 A-2棟の建設位置はA-1棟の西側。A-2棟とA-1棟の間にはエレベーターが設置され、この工事はA-1棟建設時に整備済み。A-2棟の計画規模はRC造4階建て、20戸、1308㎡。間取りは3LDK(約70㎡)4戸、2DK(約60㎡)7戸、2DK・小タイプ(約50㎡)8戸、障がい者用(約60㎡)1戸。入札方式は建築が総合評価落札方式、機械と電気設備は受注希望型競争入札を想定。工期は13カ月を見込む。

 また本体工事に先立ち、用地の杭工事(プレボーリング拡大根固め工法、CPRC杭、L33m×35本、工期4カ月)の入札を総合評価落札方式で7月に予定。A-1棟の駐車場整備工事(35区画、工期3カ月)も総合評価落札方式で8月に公告する。ちなみに19年度に発注したA-1棟建設の杭工事は宮下建設(伊那市)、建築は岡谷組(岡谷市)、機械設備は長野日設工業(伊那市)、電気設備は伊藤電工(駒ヶ根市)が受注している。

 一方、建替事業で最後に整備するB棟の設計は7月中旬の公告、8月初旬の公告を予定。入札参加資格は建築コンサルタント、県内本店、所属1級建築士3人以上、管理技術者に1級建築士配置。発注規模は税込み予定価格2000万円未満。総合評価の評価項目や価格以外の評価点は6月22日の県総合評価技術委員会で決める。

 B棟の計画規模はRC造4階建て、28戸、約1900㎡。今回の業務には集会所(W造平屋建て約100㎡)、付帯施設、外構整備工事の実施設計も包含する。履行期間は180日。

 なお、A-1棟とA-2棟の設計はアーキディアック(松本市)が担当した。

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