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新潟県弥彦村

文化会館新設スケジュール素案、24年度設計

2022/06/18 新潟建設新聞


 弥彦村は、新たな文化会館建設に向けたスケジュール素案を村議会に示した。2024年度の設計、27年度の竣工を想定している。基本構想の委託料を9月補正案へ計上し、プロポーザルも視野に業務を発注したい考えだ。

 10月から23年3月までに策定、23年度は基計画策定と各種法的手続き、24年度に基本設計および実施設計をまとめるほか造成工事に着手する。工事は25、26年度の2カ年を見込んでいる。

過去の文化会館検討会では、既存施設の存続が望ましいと結論付けていることを踏まえ、議員らから村民の意見を聞く場を設けるべきだ、といった指摘があった。小林豊彦村長は「現在の場所では、高齢者や子どもたちが利用しにくい。天井(耐震)からやり直すよりは、新設がよいと判断した。大河津分水路の工事残土も利用できる。タイミングを考慮した」と答弁した。

 近く、基本構想着手前の予備調査を実施する。委託料は297万円。6月村議会定例会に追加予算案を上程、成立した。候補地や、複合化・集約など施設の在り方の整理、マスタースケジュール素案をまとめる。

 既存の施設は丘の中腹にあり、駐車スペースや利用者の利便性を考慮し、平地での新設に向けた農地転用を申請する見込みだ。

 現文化会館は、1978年10月31日竣工。RC造地下1階地上4階建て、延べ床面積5541・6㎡。老朽化が進み、大ホールの天井が未耐震で現在利用を中止している。敷地は、隣接する弥彦の丘美術館(87年竣工、延べ床面積186㎡)とともに弥彦神社から借用している。各敷地面積は文化会館が4735・0㎡、美術館が390・0㎡。

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