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水道交付金 新規は鹿沼の紫外線処理など、県と10市町20事業に3.2億円

2022/06/18 日本工業経済新聞(栃木版)

 県生活衛生課は、水道事業における国の2022年度生活基盤整備施設耐震化等交付金事業の内示箇所をまとめた。県企業局と10市町20事業に内示額が3億2344万円。新規は鹿沼市が第1と第5浄水場の紫外線処理設備導入に着手するほか、那須塩原市は鳥野目浄水場までの導水管更新、茂木町では後郷浄水管理センターの耐震補強に乗り出す。新規は県企業局の台帳整備や宇都宮市の水道料金システムにIoTを活用するなどソフト事業を含む10事業を占めた。(2面に事業箇所)

 宇都宮市は基幹水道構造物の耐震化を継続。対象は松田新田浄水場や高間木取水場で、今年度は松田新田浄水場の配水池の耐震補強設計、急速ろ過池の耐震補強を実施する。新規のIoT活用推進モデル事業は、標準プラットフォームを活用した料金システムを構築する。04年度から稼働している既存システムを刷新。将来的なシステム間のデータ流通や仕様の標準化を図る。今年度は基本、詳細設計を行う。

 鹿沼市は重要施設へ耐震管に布設替えする重要給水施設配水管事業を従来の西中学校や鹿沼高校などに加え、市民情報センターや黒川緑地、永野地区のコミュニティセンターや小学校、シンフォニーあわのに拡張。クリプトスポリジウム対策による浄水場への紫外線処理設備整備は、第1が機械棟の建築工事と浄水池を新設。第5は紫外線処理室の建築工事に着手する。

 大田原市は湯津上と福原地区を対象に耐震配水管の進捗を図るほか、佐久山東部浄水場の浄水池を耐震補強。佐久山東部浄水場から東部配水池への送水管を更新する。

 那須塩原市は市道黒磯七区5号線の配水管を耐震管に布設替え。今年度はダクタイル鋳鉄管K型(φ100)174m整備する。新規の水道管路緊急改善事業は、那珂川水源分水口から鳥野目浄水場までの導水管を更新。今年度はダクタイル鋳鉄管NS型(φ500)560mを整備する。

 茂木町は東日本台風で水没した後郷浄水管理センターの耐震補強を実施。23年度まで2カ年で着水井や浄水池などを補強する。

 壬生町が獨協医科大学病院、塩谷町は玉生地区の公共施設、高根沢町では西小学校や中央病院などへ耐水管の布設替えの進捗を図る。

 那須町は横沢浄水場ポンプ井~低区配水池、占勝園浄水場~高区配水池までの送水管を耐震管に更新。那珂川町も川崎浄水場から低区配水池までの送水管を耐震管に布設替えする。

 県企業局は北那須と鬼怒用水供給事業の水道施設台帳を単年度で整備する。

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