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群馬県渋川農村整備センター

22年度の事業概要示す 事業費6億円計上 県渋川農村

2022/06/23 群馬建設新聞

県中部農業事務所渋川農村整備センター(吉田輝彦センター長)は2022年度の事業概要を明らかにした。県営事業における事業費は8事業10地区で6億2781万3000円。渋川市赤城町内の笠張地区では、事業費約3億円で区画整理工5・7haなどを見込んでいる。相馬原地区は水路補修工を2カ所で計画する。事業費に約1億5000万円を確保した。委託関連では大谷の堤で、洪水吐施設の更新実施設計を計画。事業費約800万円を確保している。

事務所の主要事業となる笠張地区は全体で約25haの土地改良事業を進める計画。22年度は4件の工事発注を見込む。

区画整理工は赤城町長井小川田地内で、5・7haを3・0haと2・7haに分けて、それぞれ発注。

区画整理完了後に道水管路工を2・7haと3・1haで行う。2・7ha部分は22年度の区画整理箇所、3・1ha部分は21年度施工の区画整理箇所を対象とする。工事は、φ100㎜~150㎜の塩ビ管を敷設し道路舗装を行う。支線道路は全幅4~6mで整備する。敷砂利舗装を施す。幹線道路部分にはアスファルト舗装を計画。土工量は2区画合わせて約3万立方mを見込む。

22年度に区画整理工を行った3・0ha部分は23年度に道水管路工事を予定している。

区画整理工2件は指名競争入札、管路工と道路工は一般競争入札で2件の公告を予定する。設計は藤和航測(前橋市)が手掛けた。

県営障害防止対策事業相馬原地区は水路改修を2カ所で計画している。事業費として、1億5109万3000円を計上。1件目は吉岡町上野田、榛東村長岡地先のおはんな堰導水路での改修工事に着手する。

おはんな堰導水路では老朽化した取水施設の更新および導水路改修工事を行う。導水路改修は300㎜×300㎜のU字溝を延長約100mで敷設する。

設計業務は東洋測量設計(前橋市)が18年度に手掛けた。

2件目は榛東村上野原、山子田地先の堂の入沢水路で改修工事を行う。同水路は堂の入沢を起点に、道城西にある貯水池までの全長約4600mをつなぎ、長岡地区一帯の水田に農業用水を供給している。17年度から事業を進めており、これまでに約3300mの更新が完了。22年度は21年度施工箇所から上流に向かい約800mを対象とする。施工場所は地球屋(榛東村上野原吾妻山1-1)の北側。昭和30年代に整備された既存のφ200㎜ヒューム管が民地に埋設されているため、ルートを変更する。舗装をカッター幅90㎝程度で切断し、φ200㎜のVP管を埋設した後に仮舗装復旧を行う。

残る約500m部分は、23年度に発注を予定しており、用水路工は23年度に完了させる方針。24年度以降は取水施設の更新などを計画している。

県防災重点農業用ため池等緊急整備事業は、渋川市北橘町小室地内にある大谷の堤で洪水吐施設の更新を計画している。

大谷の堤は堤長100m、堤高6・2m、貯水量8000立方mのため池。近年の豪雨対策として、現在使われているφ200㎜のヒューム管を更新し、吐水量の増加を図る。

22年度は実施設計を行う。計画設計費として800万円を確保。工事発注は23年度を予定している。

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