記事

事業者
栃木県烏山土木事務所

烏山土木 国道461号大平工区のバイパス、今年度は道路詳細設計、1kmに3橋梁、3交差点

2022/06/23 日本工業経済新聞(栃木版)

 県は、那珂川町の国道461号大平工区のバイパス計画で、現道南側にルートを決め延長が約1㎞、3橋梁を架設する。県烏山土木事務所によると、今年度は道路詳細設計を月内にも委託。現道分岐と合流、コントロールポイントとなる一般県道矢又大内線との3カ所の交差点の形状を固め、ルートを確定する見通しを示した。道路詳細設計の成果を踏まえ、橋梁詳細設計の委託時期を検討する。

 一般県道矢又大内線が分岐する大内交差点付近は、狭あいで家屋が連たん。バイパスは新馬坂橋から東側の歩道のない未改良区間が対象。1㎞区間内では1級河川大内川を2回、盛谷川を1回渡河し現道にタッチする。21年度に路線測量を委託し、改善手法をバイパスに決めた。路線測量は格和測量設計(矢板市)が担当した。

 同地の461号は北側が急峻な山間地で、急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。南側は田畑が広がり比較的平坦な半面、大内川と大内川に合流する盛谷川が近接する。

 461号は大内宿の集落に入る西側手前で丘陵が張り出し、高低差のある視認性の悪い急カーブとなっている。大内交差点を中心に461号沿道は家屋が連たん。北側の家屋の裏手には丘陵が迫り、南側は盛谷川が流れている。

 盛谷川は交差点南側で、矢又大内線の西に沿って流れる大内川に合流。461号と矢又大内線は馬頭東小学校の通学路になっているものの、バイパス検討区間は歩道が未設置となっている。バイパスは片側2・5mの歩道を確保した幅員10・5mで計画した。

 現道南側の大内川左岸へのバイパス新設は、急峻な山や河川、人家連たん地区など現場条件を回避し、視認性の悪い交差点付近のカーブが緩くなるメリットがあるとした。加えてバイパス整備による通過車両と人家との距離を取ることにより、住民の安全確保や騒音の被害軽減につながるとしている。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら