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茨城県道路維持課

県道路維持課が長豊橋P2耐震補強工事を7~9月に一般競争で発注

2022/06/25 日本工業経済新聞(茨城版)

 県竜ケ崎工事事務所道路管理課が進めている国道408号長豊橋の耐震化事業で本年度、P2橋脚の耐震補強工事が県道路維持課から7~9月に一般競争入札で発注となる。渇水期の11月から来年5月にかけて、コンクリート橋脚への鋼板巻き立て工を施工する。順調に行けば、2023年度にP3橋脚で施工し、24年度以降には別途、P1~4橋脚の梁補強に取り掛かっていく計画。

 長豊橋は国道408号で利根川に架かる。河内町田川と千葉県成田市を結ぶ。1967年架設で、橋長509・7m、幅員7・8m。構造は3径間連続鋼板桁、ランガー桁3連、2径間連続鈑桁。

 2017年度の点検では、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずるべき状態である判定「Ⅲ」と診断された。

 これを受け、千葉県と協議を行いながら、18年度に事業開始し、20年度までに高水敷の橋脚(P1、5、6、7)について補強が完了。21年度末までの進捗率は62%。全体事業費が23億4000万円。

 補強設計は日本工営㈱(千代田区)が手掛けた。

 昨年9月30日には、P4橋脚の耐震補強工事の一般競争入札が、特別簡易型(Ⅱ)総合評価方式で執行された。細谷建設工業㈱(河内町)と㈲髙榮組(同)のJVが、2億4100万円(税抜き)で落札している。

 概要については、RC橋脚巻き立て鋼板製作工一式、RC橋脚鋼板巻き立て工(ピア―リフレ工法1基、CO巻き立て〔t300mm〕、鋼板巻き立て〔t16mm〕)。

 主な入札参加資格は、特定建設業者の2者JVで、代表者が土木Sクラス1200点以上、橋脚巻き立てによる耐震補強工事か、橋梁下部新設工事の元請施工竣工実績を持つもの。構成員が県竜ケ崎工事管内に本店を持つ、土木のSクラスかAクラス。

 なお、19年度にP7とP6橋脚、20年度にP5とP1橋脚がそれぞれ一般競争入札で発注されている。これらは竜ケ崎工事事務所からの発注で、落札者は全て細谷建設工業。落札額については、P7が3970万円、P6が5230万円、P5が1億200万円、P1が1億1820万円。


【昨年度は奥側のP4橋脚で施工。本年度は手前のP2を発注する】

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