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長野県特別支援教育課

予定工事費は松本養護-45.6億円、若槻養護-36.2億円/整備基本計画支援業務のプロポ開始

2022/06/29 長野建設新聞

 県教育委員会特別支援教育課は27日、松本養護学校(松本市今井)と若槻養護学校(長野市長野市上野2丁目)の施設整備事業基本計画策定支援業務委託プロポーザルの手続きを開始した。審査は2段階で、最終のヒアリングは10月16日に行う。契約上限額は2件とも1502万9000円(税込み)。特定後は、2024年度にかけて基本計画、基本設計、実施設計を順次策定。24年度内の着工を目指す。予定工事費は松本養護が約45億6000万円、若槻養護が約36億2000万円(設計、工事監理、各種申請手数料、測量、地盤調査、備品購入費は含まない)。

 プロポーザルの参加形態は、いずれも単体または3者以内で構成するJV(参加資格要件は6月24日付1面)。参加表明書の受付期間は7月11~15日。1次審査書類の受付期間は8月2~8日。8月28日に書類に基づく1次審査を行い、2次審査に進む5者程度を選定。プレゼンテーションとヒアリングによる2次審査は10月16日に公開で行う。

 審査委員会は赤松佳珠子氏(法政大学教授)、寺内美紀子氏(信州大学教授)、西沢大良氏(芝浦工業大学教授)、垣野義典氏(東京理科大学教授)、高橋純氏(東京学芸大学教授)、下山真衣氏(信州大学准教授)の6人で構成。委員長は赤松氏が務める。

 県は所要の審査・内容確認により、本業務を受託した事業者を基本設計・実施設計業務の受託者にできることとする。


■24年度着工、28年度開校

 松本養護の再整備は2段階に分けて計画。今回工事予定の第1段階では、03~06年度に大規模改修を行った校舎及び近年整備した校舎(合計8棟)以外について整備。新校舎として整備する学校施設の延べ面積は8300㎡を上回らないよう検討する。なお、おおむね30年後を見込む第2段階では、第1段階で対象外とした校舎について整備する予定。21年度の児童生徒数は203人。

 全面改築を検討する若槻養護は、新校舎として整備する学校施設の延べ面積を6900㎡以下とする。工事中は仮校舎を設けるが、スペース不足も想定されることから、東長野病院の建物を仮校舎として活用することも検討する。21年度の児童生徒数は42人。

 業務の履行期間はともに23年5月31日。現時点の施設整備スケジュールは同一で、23年度に基本設計、24年度に実施設計を策定。24年度内に着工し、27年度に完了。28年度の開校を目指す。敷地の地盤調査は23年度に予定している。

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