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新潟県新潟市水道局

秋にも阿賀野川取水塔水管橋補修設計を公告

2022/06/30 新潟建設新聞

 新潟市水道局は、本年度と来年度の2カ年で江南区に設置される阿賀野川浄水場取水塔水管橋の補修設計を行う。秋ごろに基本設計を公告し、年内の入札、来年度に実施設計の着手を予定する。本年度当初予算水道事業会計では、補修設計費に2023年度の債務負担行為で限度額6700万円を設定している。

 同水管橋は導水管φ700㎜×2条を備えたランガー水管橋。老朽化が進んでいることから延命化に向けて詳細な点検診断や補修工法の比較検討、河川協議などを行う。昨年度に歩廊等塗装塗替の実施設計業務を構造技研新潟(新潟市中央区)に委託しており、今回は構造的な部分の補修設計を計画する。補修工事の実施時期は、取水への影響や河川協議などの必要があることから現在のところ未定としており、今後の設計等を進める中で検討される見通し。

 同水管橋は、市内で唯一、昨年10月に和歌山市で崩落した水管橋と同形式の水管橋となる。和歌山市での事故後に、水道水供給に多大な影響を及ぼす恐れのあるφ400㎜以上の水管橋78橋を対象に実施した点検の結果、同水管橋を含めて直ちに水道水供給に影響を与える状態の水管橋は見つかっていない。通常点検時から78橋中、14橋では何らかの対策を必要としており、9橋は対応中、5橋については外装材の補修、メーカーへの補修方法の調査、点検頻度強化などの対策を講じている。

【写真=阿賀野川浄水場取水塔水管橋】

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