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循環型社会に貢献 県産業資源循環協会・反田成樹会長

2022/08/09 山梨建設新聞

 47歳の若さで県産業資源循環協会の新会長に選任された。自身を「まだまだ未熟」と控えめに語るも、協会を前進させる意気込みは十分。会員と団結し、人材確保などの課題解決に全力で取り組む姿勢を見せる。会長就任の感想や協会の展望などについて聞いた。


ー会長就任の感想を

 歴史ある協会の第5代会長に就任し、責任の重大さを痛感している。前会長には2期ほど前から『次(次期会長)は頼む』というお話を頂いていた。そうは言っても会長になるのは50歳を過ぎてからと思っていた。私は47歳と、業界の中ではまだまだ未熟。会員の皆さまと協力し、少しでも協会を良い方向に進めていければと思っている

ー協会の目指すべきところ

 排出業者と処理業者とが上手に連携し、廃棄物の適性処理とリサイクルを促進していきたい。近年は排出業者のご協力によりリサイクル率が上がり、廃棄物の選別にかかるコストも削減した。協会名にもなっている資源を循環させることが我々の使命。少しでも循環型社会の構築に貢献していきたい

ー業界の課題は

 やはり人材の確保・育成。ある会社からは、今後事業の継承が難しくなるかもしれないという話を聞いた。人がいないため、社長も一緒になって実務をこなしているところも多い。この業界は朝が早かったり、建設現場によっては夜、廃棄物が出てくる。給与を特別良くすることも難しい。協会としては、子ども廃棄物体験教室などを実施し、少しでもこの仕事への理解を深めてもらいたい

ー行政へ求めることは

 山梨県が独自に優良業者を認定する『優良産廃処理業者認定制度』があるが、一般への周知があまりされていない。制度を取得することが受注増加につながるよう、一般への認知度向上をお願いしたい。そうしたメリットを示してもらうことで、業務の質が向上し、業界の底上げにもつながると思っている

ー趣味や好きな言葉

 ゴルフが好きで月2回ほどしている。スコアはだいたい80台。学生時代は野球をやっていたが、今は体がついていかない。スポーツ観戦も好き。最近は子どもの少年野球をよく見に行っている。好きな言葉は『今がんばらずに、いつがんばる』。中学時代の先生が色紙に書いてくれた言葉で、仕事もスピーディーにやろうと思っている

【そりた・まさき氏。47歳。山梨市出身。1990年、父親である先代が株式会社ソリタを設立。28歳の時に代表取締役に就任した。本年度、県産業資源循環協会の会長に就任】

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