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長野県建設部北信建設事務所,(社)長野県建設業協会飯山支部

「地域支える人材に」/下高井農林高で除雪車操作実習

2022/08/10 長野建設新聞

 県北信建設事務所(関克浩所長)と県建設業協会飯山支部(藤巻篤支部長)は5日、県下高井農林高校の2年生を対象とした除雪車操作体験実習を協働で開催した。

 同校がある岳北地域は全国有数の豪雪地。建設業従事者の高齢化や担い手不足により除雪体制の維持が危ぶまれる中、地域を支える人材を育てようと始まった県と支部協働による全国的にも珍しい実習は、今年で5年目を迎えた。

 今回の実習にはグリーンデザイン科の2年生19人が参加。座学では県の原田義久主任技術専門員と髙橋將也主任が講師を務め、除雪作業の方法や機械の種類、必要な資格などを説明。髙橋氏は「除雪の仕事は地域の人にとても喜ばれる。作業すれば、すぐに感謝の声が寄せられる。やっていて本当に良かったと思える」と、やりがいを強調した。

 操作体験では県職員と協会員がインストラクターとなり、用意した3台の除雪ドーザーに生徒一人一人を乗せ走行や排雪板の操作方法を指導した。進路指導の中村泰久教諭は「冬の間も当たり前に生活が送れることを、当たり前に思わないでほしい。除雪をしてくれる方々がいて、われわれは日常生活を送ることができる。このことを生徒たちもよく知ってほしい」と話し、実習の進行役を務めた江口秀行副支部長(本木建設)は「こうした経験をきっかけに、子どもたちが地域に貢献できるような人材に育ってくれれば」と思いを語った。

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