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【グリーンインフラ】本文案で議論行う/推進戦略改定へ7つの視点

2023/08/01 本社配信


 国土交通省は、社会資本整備、まちづくり、土地利用などあらゆる場面でグリーンインフラを組み込むべく、推進戦略を今夏目途に改定する。1日には有識者による懇談会を開催し、本文案を示した。連携、コミュニティ、技術、評価、資金調達、グローバル、デジタルの7つの視点を踏まえ自然と共生する社会の実現に向けた取り組みを推進する。なお、グリーンインフラへの投資を促すための方策には、認証制度などによる客観的な形での評価が必要とした。

 具体的な取り組み方向は▽自然の機能を活用した防災機能の向上、雨水貯留浸透施設等を活用した治水対策、森林の保全・再生による防災・減災など▽快適な都市空間・生活空間の形成、健康にクリエイティブで楽しく暮らせる空間づくり、水環境の構築など▽流域における自然や生態系の保全・再生、グリーンインフラコミュニティの醸成、子どもたちの活動や教育の場としての自然や生態系の創出・活用など▽自然を活かして人材や投資を呼び込むビジネス、人材育成や人々の行動変容など―を掲げた。

 さらに横断的、基盤的な取り組みとして、グリーンインフラ官民連携プラットフォームの取り組み深化、効果の見える化、投資につながる実用的な評価手法の構築、資金調達手法の検討、技術開発・活用などを進める。

 なお、戦略の推進に当たっては、中期的な目標、目標達成へのロードマップの策定、毎年度のフォローアップ実施を位置付けている。

 1日の議論を踏まえ本文成案の作成を進め、今夏の公表を目指す。

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