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国土交通省北陸地方整備局(建設)

生産性向上技術活用表彰で植木組ら3社に栄誉

2024/07/20 新潟建設新聞

 北陸地方整備局の生産性向上技術活用表彰として、本年度は▽植木組新潟本店▽共和土木▽敦賀旭土建―の3社が表彰の栄誉に輝いた。18日に執り行われた国土交通事業関係功労者等表彰式で神谷昌文副局長から表彰状が贈られた。

 北陸地整所管の建設現場や委託業務において、i-Construction、BIM/CIMの活用など、先進的な技術拡大を目的に優れた取り組みを行った企業を表彰するもの。2023年度完成または継続中の工事等から、有効性、先進性、独自性、波及性の観点を考慮し、選ばれている。

 植木組新潟本店では、高田河川国道事務所発注の令和4・5年度海川橋西詰交差点外改良工事で、舗装修繕工事における生産性向上として3次元点群データのさらなる利活用を図るため、起工測量においてデータの適用を試み、現場施工での実証を通じた検証を行った。データ精度および現況路面プロファイルの再現性の課題に対し、TLSによる計測を実施し再現性を確認したほか、取得済の3次元点群データを有効に利活用するための手法の確立および標準化に取り組み、良好な施工結果を得ている。

 共和土木は、黒部河川事務所発注の東草野人工リーフ(No218)改良その1工事で、これまで不可視部分として扱ってきた海中の人工リーフにICT施工(3次元)を導入し、可視化されることで生産性の向上を図った。潜水士による現地確認・測量作業が、最新の測量技術に代替可能で、工期短縮、リスクの高い潜水作業の軽減、出来形の精度向上による工事全体の生産性向上を目指すとともに、技術の普及に取り組んでいる。

 敦賀旭土建は、敦賀港(鞠山北地区)防波堤(改良)基礎工事(その2)で、別件工事で発生した濁りの影響を受けやすい現場条件の中、水中カメラを使用した潜水作業により、映像をスマートフォンやタブレットに伝送し、リアルタイムに施工状況、進捗状況を施工従事者全体で可視化。また、録画した映像は、作業中の危険箇所の抽出、対策を講じる資料および次工程の周知、確認を施工従事者と発注者間で情報共有して作業効率の向上にもつなげた。

【写真=3社が表彰の栄誉】

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