八千代市は、清掃センター粗大ごみ処理施設における基幹的設備の改良工事を計画している。2043年度を目標とした延命化を図るため、破砕機を含む機械設備や電気計装設備など基幹設備の一部更新・撤去を行う。年度内に、各プラントメーカーなどに見積もり依頼を行うための見積発注仕様書を作成し、性能発注方式により、26年度第3四半期に一般競争入札で工事発注する。工事期間は約3か年。総事業費に24億7665万円を見込む。
12日に、発注仕様書作成業務委託の事後審査型一般競争入札を公告した。30日から6月3日までの入札期間などを経て、3日に開札に至る。履行期間は、26年3月31日まで。当初予算に、発注仕様書作成業務委託料1212万2000円を確保した。
業務内容は、施設概要の整理、現地調査、各プラントメーカー等用見積もり発注仕様書の作成など。
粗大ごみ処理施設は上高野1384―7に所在。敷地面積は1万6428㎡。
建屋は、RC造・S造・ALC造2階建て、建築面積437・19㎡、1982年10月の竣工。
処理施設では、横型回転式衝撃破砕を行い、電磁式吊下型磁選機、風力選別機、回転ふるいで選別する。処理能力は5時間当たり50t。
2015年度の精密機能検査報告においては「電気計装設備を含めた機器類の経年劣化が激しく、早急に整備方針を決定すべき」とまとめた。
20年度に策定した「一般廃棄物処理施設整備に関する方針」では、粗大ごみ処理施設の整備手法として、新施設整備事業または基幹的設備改良事業を検討。焼却処理施設との一体性、環境負荷、概算事業費などを比較・精査し、「基幹的設備改良事業」を整備方針とした。