第30回道路行政マネジメントを実践する県会議(委員長・長田哲平宇都宮大学准教授)は、国道4号東小屋交差点の渋滞対策、4号簗瀬3丁目交差点事故対策、新4号国道久部交差点逆走対策を協議。東小屋交差点は今後交通状況を踏まえ、福島側の長期対策として拡幅事業を検討する。簗瀬3丁目交差点は停止線・横断歩道の前出しやゼブラ設置でコンパクト化し、右折車の減速ドットラインを追加。久部交差点は案内標識への車両進入禁止規制標識マーク追記、指導線追加、注意喚起看板・矢羽根設置、薄れている路面標示の塗装、規制標識改善を検討する。
東小屋交差点は「主道路のみ」のモニタリング3指標をクリアしているが、一部時間帯で従道路の県道東小屋黒羽線のはけ残りが確認されたたため主要渋滞箇所からの解除を見送った。東京側が短期対策として大原間歩道整備の事業が完了している。
委員からは「東小屋交差点は大原間南交差点までの短区間で信号交差点が連続。4号の大型車混入率が高く、片側1車線道路に対して特に朝ピーク時の交通が集中していることから渋滞が発生。信号現示の調整や拡幅(事業中の西那須野道路の北側への延長)などの対策が考えられる」と意見があった。
簗瀬3丁目交差点は自転車走行位置を明確にするため、現況の自転車横断帯を存置。ポールコーンガイドやラバーポールを設置し、自転車を自転車横断帯に誘導する。「自転車注意」の路面標示、横断歩道自転車通行帯の交差点側へのカラー舗装で自転車走行の注意を喚起し、左折自動車と自転車の錯綜リスクを回避。カラー舗装は範囲などを再検討する。
委員からは「路肩の寸前までカラー舗装すると自転車が舗装に誘導されてしまうリスクがあるため、自転車走行が想定される範囲は着色しない方が望ましい」「着色をしない部分はナビマークなどの設置で自転車を自転車横断帯に誘導させるような工夫が必要」との意見があった。
久部交差点は現時点で逆走事故は発生していないが、逆走の警告看板設置を検討。現在、車両進入禁止の規制標識が自動車から見えづらい向きで設置されており、本来の右折先が橋脚で見えづらく誤認を促す恐れがある。右折車線への指導線が薄れており、走行位置が分かりにくい。
中央分離帯乗り越え対策は現状で比較的事故が集中している新4号小田林(西)交差点~上三川IC間を優先的に整備。一般道の速度に応じた逸脱性能があり、中央分離帯の幅員に合った防護柵を設置する。
主要渋滞箇所の審議では4カ所の渋滞発生状況を確認。東小屋交差点のほか、国道119号上戸祭町交差点が一部時間帯で従道路のはけ残りを確認。主要渋滞箇所からの解除を見送り、引き続きモニタリングを実施する。
提案事項では旭陵通りの歩道利用のために側道を横断する必要がある簗瀬1丁目交差点で、信号を待たずに横断する歩行者が多く危険なため今後対策の検討を望む声があった。