県峡東農務事務所は、山梨市岩手ー市川地区(約1・5㎞)の幹線農道の整備に取り組んでいる。岩手側と市川側に分けそれぞれ事業化しており、これまでに現地調査などを実施。2026年度の着工を目指し、整備ルートなどについて地元と調整を進めている。
同事務所農業基盤担当によると、整備ルートなどに関し地元との協議に時間が掛かっている。国からの補助金が想定より少ないことも事業進捗に影響しているという。
県は2022年度、一連のルートのうち岩手側750m区間(幅員7・0m)を先行して事業化。事業名を「岩手・市川1期」とした。概算事業費は9億円で、30年度までの完成を目指している。
事業化後、区間内を「岩手工区」と「市川工区」に分け、それぞれの測量と用地調査を峡東測量設計、東洋測量設計に委託。基本設計は芙蓉設計事務所が担当した。23年度には地質調査をサクセン山梨、岩間井戸工業に委託。用地調査にも着手し、峡東測量設計、山梨技術研究所が請け負った。
一方、市川側については24年度に事業化。整備延長は730mで、概算事業費は9億円。2032年度までの完成を目指している。25年9月、道路測量を東洋測量設計、道路実施設計を芙蓉設計事務所、地質調査をブレーンズに委託した。
JAフルーツ山梨は22年2月、JA岩手支所を八幡支所に統合。岩手地区の農業者も八幡支所に出荷することになった。このため両地区をスムーズに行き来できる幹線農道の早期完成が求められる。山梨市議会でも度々同事業が取り上げられるなど、進捗が注目されている。
















