太田市は、2026年度からの新規事業として美術館・図書館(東本町16-30)の改修工事に着手する。計画では、26年度と27年度にそれぞれ工事発注を予定。空調改修や外壁塗装、防水改修などを想定している。第2次実施計画において2カ年合わせた総事業費に1億7724万8000円を算出した。
美術館・図書館は東武鉄道太田駅北口ロータリー広場との隣接地に位置している。施設は、中心市街地の賑わい再生と文化・交流拠点の形成を目指し、図書館および美術館機能と、ビジネス支援や観光案内、地域交流機能などを融合させた複合施設として建設された。
建物は17年1月竣工のRC造3階建て、延べ床面積3152・85㎡、建築面積1496㎡、敷地面積4641㎡の文化施設。美術館および図書館としての機能に加えて、カフェおよびショップからオープンテラス、イベントスペースや視聴覚ホールなどが設置されている。5つあるRC造で箱型の棟と、その周囲をS造のスロープが連なる形で建築されている。また、内部は吹き抜けとなっており、らせん階段により通路がつながっている。
工事概要としては、26年度に空調改修工事を予定しており、事業費3924万8000円を算出。27年度には外壁塗装や防水工事などを想定し、事業費1億3800万円を設定している。既設の空調は、PACおよびGHPの天井埋込ダクト型や壁掛け型、EHP設備用エアコンなどとなる。改修箇所や工法などは直営で手掛ける設計により決定する。
同館は、太田駅北口駅前文化交流施設整備事業として建設された。建築主体工事と外構工事は石川建設(太田市)、機械設備工事を春山設備工業(太田市)、電気設備工事をイズミ電機工業(太田市)がそれぞれ施工を担当した。施設の設計は平田晃久建築設計事務所(東京都港区)が手掛けた。なお、建物は22年日本建築学会賞(作品)を受賞した。
















