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茨城県大洗町

用地購入・補償に3.5億/防災集団移転事業を推進

2025/12/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 大洗町の補正予算(第4号)が5日、12月町議会で原案通り可決となった。主なものでは、堀割・五反田地区の防災集団移転促進事業における公有財産購入費および移転補償費に3億5586万6000円を措置。早期の事業促進を図る。このほか県が実施する大洗港第4埠頭での係留施設整備に係る負担金に600万円、町有松林の伐倒くん蒸を行う費用には384万3000円を確保した。


 堀割・五反田地区の防災集団移転促進事業では、災害危険区域に含まれる72戸について、町が先行購入した土地を移転先として活用する「差し込み型」による事業を推進。移転契約宅地数が4戸から11戸に増えたことから、公有財産購入費および移転補償費を増額した。

 大洗港建設事業への負担金は、第4埠頭に「にっぽん丸」の後継船となる「三井オーシャンサクラ」(全長198・19m、全幅25・6m、船客定員458人)が寄港できるように、県が行う係留施設整備への拠出分となる。

 町有松林においては、当初想定を超える松くい虫被害が発生しており、被害拡大防止のため、伐倒くん蒸を実施するための費用を増額した。

 このほか、大洗鹿島線支援補助金として352万4000円を予算化。鹿島臨海鉄道に対して、国や県、沿線市町が同線の安全な輸送を確保するため、協調補助を行う費用となる。

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