記事

事業者
(独)理化学研究所

朝霞キャンプ場の一部に延床約9、000㎡の特殊環境実験施設。12年7月の公告が濃厚

2000/06/09 埼玉建設新聞

 理化学研究所(和光市広沢2-1、小林俊一理事長)は和光市南2丁目1533-4他の1万㎡の用地を取得する。同地は昭和49年に米軍から返還された朝霞キャンプ場の一部。建設する施設は「特殊環境実験施設」で、規模は防塵・防振仕様のRC造6階建て、延べ床面積約9、000㎡。

 具体的には先端技術実験環境の整備が遅れている化学系、物性系の研究拠点として、血液凝固、血清のできにくい人工血管の研究、植物のバイオなどの極低温、高圧、高磁場における環境対応用の実験装置を備えるという施設。

 現在、久米設計(江東区)が実施設計に移行している。工事発注は、これまでの例で見ると、公募型指名競争で建築、電気設備、空調・衛生設備の3分離発注になるようだ。今夏の着工を目指していることから、早ければ7月の公告、8月下旬入札が想定される。完成は14年4月。

 理化学研究所では現地周辺で本館をはじめ、およそ20万㎡の既存施設を所有。現在も屋外型植物培養施設、長尺ビームライン実験施設、RIビームファクトリー加速器棟を新築しているところ。

 一方、社会福祉法人・正吉福祉会(東京都稲城市平尾1127-1、桜井初理事長)は東京都狛江市西野川2丁目826他に特別養護老人ホーム「こまえ正吉苑」を新築する。

 用地面積は5、990㎡、施設はRC造3階建て、延べ床面積3、587㎡。特別養護老人ホームの入所定員は54人、その他、ショートステイ6人、高齢者在宅サービスセンター、在宅介護支援センターを併設する。

 11月には本体工事着手、14年1月竣工、3月開所のスケジュールを予定している。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら