コラム

2017/08/01

人工知能と人間の知能(新潟・TN)

人工知能と人間の知能


▼一時期、人工知能(AI)が新聞などで数多く取り上げられていた。また、インターネット上では、約30年後にコンピューターの性能が人間の脳を超え支配してしまうという予測「2045年問題」まで書かれていた


▼恐ろしい予測はあるものの、使いようによってはAIは生活に役立つことは間違いない。建設業界に目を向けてみると、大手ゼネコンや建機メーカーがAIを活用した技術を導入すると広報から情報が提供された。あるゼネコンは、無人化施工システムを開発するとしており、建設機械を自律走行できるようにする制御システムの開発に着手したとのこと。建機メーカーは、現場監督に対して雨天などで施工計画に遅れが生じた場合、効率的な工期短縮方法を指示するシステムを開発するようだ


▼そもそもAIとは何か。経験などから自ら学習するプログラムということのようだが、厳密な定義は定まっていない。これまで人間が教えなければならないことを自動的に学習するレベルまで進化したことがきっかけで最近の話題となった


▼現段階でのAIは、膨大なデータから特徴を見出すことに長けているとのこと。例えば写真などの資料を基に、さまざまな動物の中から犬や猫などを特定できる。また、病気の診断や治療にも使われるなど医療分野でも期待される


▼まだまだ感情を持ち創造できるまでの領域には及ばないものの、AIは日進月歩なのは間違いなく、人間の補佐としての機能は力強い。気を付けたいのは人間がこれを悪用すること。2045年問題を前に、当面は人間の悪知恵に最も警戒すべきということだろう。(新潟・TN)


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