2026/06/11
じめじめを乗り越える(新潟・YY)
じめじめを乗り越える
▼関東甲信地区が梅雨入りした。この時期は空気がしっとりと重たくなる。洗濯物は乾きにくく、部屋の空気もどこかもたつく。適切な管理を怠ると食品や水回りにカビが発生することも。暮らしの中の湿気は「やっかいもの」だ。ところが家の中やベランダで育つ植物の中には、この季節を喜んでいるものもいる
▼冬の間は家の中で息を潜めていた観葉植物を、窓際やベランダに移動して日光と自然の風を当てる。寒さで葉はぼろぼろだったが、次々と新芽が出てきて1カ月もたつと、つやつやの若葉に覆われる。特に湿度の高い環境を好み、水切れが命取りになる植物にはまめな水やりや葉水が欠かせない
▼そんな頃に訪れる梅雨の湿気は、植物にとって天然の加湿器のようなもの。葉が乾きにくく、根も水分を吸い上げやすい。特にシダ類やアイビーのような湿気を好む植物は、雨の季節になると葉の色が濃くなったり、新芽が出やすくなったり。人にとっては少し重たい空気でも、植物には成長のチャンスとなる
▼とはいえ、湿気がこもりすぎると、植物も人も快適とは言えない。乾燥を好む多肉植物などは部屋の空気が動かないと、蒸れや根腐れの原因に。カビやニオイのもとともなる。また湿気は気分にも影響してくる。重すぎる湿気は植物にも人にもいい影響は与えない
▼湿気は敵に回すと少し手ごわく、味方につければ暮らしを整えてくれる存在。空気を動かして植物と一緒に季節を楽しむ。小さな工夫を重ねてじめじめの季節もうまく乗り越えられたら…。しかし次に待つのは酷暑。人も植物も水分補給を絶つと命に関わる季節が待っている。(新潟・YY)















