コラム

2025/11/19

公共事業のPRを(群馬・KS)

公共事業のPRを

▼地方公共団体は公共事業をPRするため「施工現場見学会」を開催している。国土交通省においてはインフラツーリズムポータルサイトを開設し、全国各地で実施されるインフラツアーを紹介するなど、インフラツーリズムの魅力発信に取り組んでいる

▼群馬県安中市松井田町北野牧地内の上信越自動車道岩塊撤去工事現場がテレビや一般紙など多くの媒体で取り上げられた。話題となったのは、30階建てのビルに相当する約70mの岩塊を覆うように設置された足場で、一見すると要塞(ようさい)のように見え、本当に足場なのかと疑うほどだ。2024年11月に開催された現場公開の参加者募集には定員70人のところ、5000人から応募があったという

▼数年前にはφ1200㎜の推進用RC管を布設する雨水幹線整備の現場を見学させてもらった。親子で参加している人も多く、参加者に感想を聞くと「工事中の現場を見る機会はあまりないので、よい経験となった」というコメントや「おもしろかった」などの声が上がった

▼建設業においても運送業などと同様、人手不足が深刻な状況となっている。建設業は安心・安全の守り手であり、なくてはならない産業の一つとなっている。人手不足解消に向けて即効性のある取り組みを進めていくことはもちろん、将来を見据えた取り組みも必要となる

▼子どもが参加したくなるような見学会などを継続して開催するなど、幼少期のうちから公共事業で整備した施設に接する機会を提供し続けていくことが重要なのではないだろうか。このことで公共事業への興味・関心を抱く子どもが増えることを期待したい。(群馬・KS)

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