2026/05/22
代表選手はそばにいる(茨城・TH)
代表選手はそばにいる
▼間もなくサッカーの北中米ワールドカップが開かれる。特に詳しいわけではないのに、日本代表の試合となると自然と気持ちが入る。今年はミラノ・コルティナでの冬季オリンピックもあり、野球のWBCでは準々決勝の敗戦に悔しさを覚えた。愛国心というより、自分の代わりに世界で戦ってくれていると感じさせてくれるからだ
▼地元Jリーグの勝利がうれしく、自県の高校の勝敗が気になるのも同じだろう。自分の暮らす地域や国の「代表」が、遠い場所で自分の思いまで背負ってくれているように思える
▼その感覚に気付かないまま過ごしてしまうことが多いが、暮らしのすぐそばにも確かにある。近所で稼働する工事現場では、今日も誰かが安全と安心を守っている。重機の音や誘導灯の明かりは、地域の毎日を支えるための「前線」でもある。そこに、もっと目を向けてもいいのかもしれない。遠くのスタジアムで戦う代表選手と同じように、自分の代わりに前に出てくれている存在なのだから
▼「若い人が辞めない職場とは何か」という話題をよく耳にする。待遇や制度ももちろん大切だが、自分が「必要とされている」と実感できるかどうかだ。肩書には表れない働きが、現場を今日もそっと動かしている
▼派手な役割ばかりではない。名もつかない働きが、地域の毎日を支えている。小さな積み重ねが、気付けば街の景色を形づくっていく。今日もまた、現場はただの仕事場ではなく、「自分が必要とされる場所」であり続ける。そんな場所がそこにあることが、働く人にとっても地域にとっても、静かに力を与えていくのだろう。(茨城・TH)















