コラム

2026/06/17

カスハラ対策は慎重に(群馬・KS)

カスハラ対策は慎重に

▼市役所某課にあいさつで訪れた際、その課があるフロアの出入り口に電話機が置いてあることに驚いた。これまではフロアの中まで直接入れたのだが、いつの間にか内線で担当者と話をする形になっていたからだ。電話機を設置した真意は分からないが、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策の一環ではないかと感じた

▼後日アポイントを取り、前任と後任の担当者にあいさつをさせていただいた。その際に「電話機を設置したことで、業者の人も気軽にあいさつに来られなくなったのではないか」と聞くと、業界の生の声を聞く機会が減った旨の話をしてくれた

▼カスハラ防止のため、企業などは雇用管理上、必要な措置を講じることが今年10月1日から義務化される。事業主が必ず講じなくてはならない措置として「事業主の方針等の明確化およびその周知・啓発」「相談体制の整備」「事後の迅速かつ適切な対応」「対応の実効性を確保するために必要なカスハラの抑止のための措置」「そのほか併せて講ずべき措置」が挙げられている

▼子どもの頃に「お客さまは神様」という言葉を聞いたことがある。その言葉の裏にある真意は不明だが、文字だけを見ると顧客第一主義と受け取れる。実際に子どもだった頃を振り返ると、客の方が偉いのだから何を言っても良いのだと親に対して言っていたことを思い出した

▼カスハラ対策は組織で働く人を守る上で必要となるものだ。一方で、講じた対策がより良い仕事の障害となってしまう恐れもある。どのような対策を講じていくのが良いか、各組織においてしっかりと考えていく必要がある。(群馬・KS)

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