2026/04/28
橋渡し役の大切さ(埼玉・UT)
橋渡し役の大切さ
▼たまに「リエゾン」という言葉を聞く。フランス語で、音がつながることを指す。つなぐという意味から、仲介や橋渡しといった使い方をすることも多い。得意な方がうらやましい英語のリスニング。サンク・ユーはサンキュー、ジャンプ・インはジャンピンといった具合に、前の単語の語尾が、後ろの単語の発音と一体となることも「リエゾン」と表現する
▼医療の分野では、身体の疾患と患者の心理面に、「リエゾン」チームが連携して対応することがある。さらに各国の情報収集、もっと言うと諜報(ちょうほう)の世界でも「連絡係」といった意味合いで使われているという
▼国土交通省のTEC―FORCE(緊急災害対策派遣隊)は「リエゾン」の活動を重視しており、「災害対策現地情報連絡員」と定義している。被災した地方公共団体で情報収集し、支援ニーズを把握。地方整備局とのパイプ役となって調整を担う
▼公共工事の不調・不落が目立っている。例えば関東地方整備局が2025年度(12月末現在)に公告した暖冷房工事18件中、61%を占める11件が入札参加者ゼロなどの不調だった。身近な地方公共団体の建築工事でも、学校新設が不調・不落で開校が延期になるといったケースがあり、地域社会に影響を与えている
▼官民の間でヒト(技術者や技能者)、モノ(資材)、カネ(工事予算)についての認識が、埋め難いほどに、かい離しているのだろうか。日々上がっていく物価に対する不安感も強い。微力であることを十分に認識しつつ、情報、メッセージを掲載して、つなぐ役割を意識したい。請け負う側の気持ちも届くように。(埼玉・UT)















