2026/02/20
視点が変われば(群馬・YT)
視点が変われば
▼知り合いが最近、野鳥観察を始めた。不惑の年も近づき「このまま無趣味で過ごすのもどうか」と思い立ったのがきっかけらしい。ところが始めてみると想像以上に奥深く、すっかり魅了されたという。今では鳴き声だけで種類が分かり、歩けば自然と木々の上に目が向くようになったそうだ
▼驚いたのは、思った以上に多くの鳥が身近にいたことだという。ハトとスズメ、カラスくらいしか知らなかったのに、意識を向ければさまざまな鳥が見つかる。見る側の姿勢一つでまったく違う景色になるのだと教えてくれた
▼思い返せば、似たような経験がある。街のあちこちで行われている工事現場だ。以前はただの工事中の風景でしかなかったが、道路の補修や改良、橋の架け替えなど、何をしているのかが気になるようになった。取材で関わった案件であればなおさら現場に興味が湧いてくる
▼見ようとしなければ、ともすれば迷惑とすら思われがちな工事現場。建設産業へのマイナスイメージを払拭するため、デザインされた仮囲いを設置するなど、各地でさまざまな取り組みが進められている
▼イメージアップは、建設産業に突き付けられた喫緊の課題。工事現場が邪魔な存在から気になる存在に変わるきっかけとなれば、マイナスの印象も少しずつ変化していく。まちのいたるところに存在する工事現場は、気付いてもらえれば変わりつつある建設産業の今を伝える場所として最適だ。さらに、現場の見た目だけでなく、日々現場で仕事をする作業員の振る舞いも含め、新しい建設産業の姿を伝えることができる。工事現場は大きな発信拠点となりうるのだ。(群馬・YT)















