コラム

2026/09/01

ミスは事前に起こる(茨城・TH)

ミスは事前に起こる

▼プロゴルファーと一緒にプレーする機会があった。プロの一打一打の精度に驚かされ、まるでゴルフが簡単な競技であるかのように錯覚してしまう。その完成度の高さに、ただ感心するほかない。アドバイスを求めたところ、「ボールを打つ前からミスしている」と言われた。体の向き、両足の間隔、ボールの位置、クラブの握り方、これらが毎回バラバラで「全てが駄目」と指摘された

▼プロは、こうした基本の要素を打つたびに同じ状態へ整えるという。スイングを始める前の段階で、すでにミスの芽をほとんど摘み取っている。それでもミスは起こってしまうため、練習の段階から準備を徹底しているという。だからこそ動きは自然で、無駄がなく、再現性が高い。これがプロの「当たり前」だそうだ

▼アマチュアはどうしてもスイング中の動きばかり気にしてしまうが、プロの滑らかな動きの裏側には、徹底した事前の準備がある。体の向きも構えもボール位置も整っていなければ、どれだけスイングを直しても結果は安定しない。基礎が傾いたまま家を建てるようなものだ

▼上達のためには、派手な修正よりも、まず準備の質を見直す必要がある。プロは練習の段階から、ミスが起こらないようにするための準備を繰り返す。アマチュアはミスが出てから原因を探すが、プロはミスが出る前に原因をつぶす。この差がプレーの安定感を生む

▼ミスを防ぐ力は、特別な技術よりも、地味な準備を積み重ねられるかどうかにかかっている。準備を整えること。それがミスを防ぎ、上達への最短ルートになる。よし、頭では分かった。あとは実行できるかだ。(茨城・TH)

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