コラム

2026/10/15

ローカル・ゼブラに(埼玉・UT)

ローカル・ゼブラに

▼大手を中心として、自社のホームページにCSR(企業の社会的責任)活動を掲載している建設会社は多い。企業は社会や地域に貢献すべきという考え方に基づいており、内容はボランティアや環境保全、文化支援など多岐にわたる。業界団体で事例集を作っているケースも見受けられる。社会全体を範囲とするSDGsともども、さらなる広がりが予想される

▼CSRと似て非なるものとして、CSV(共有価値の創造)という言葉を聞く機会が増えてきた。企業が自社の事業で利益を得ながら、社会的な課題の解決にもつなげる。CSRが利益の一部を還元するのに対し、本業をベースにしている点が大きく違う

▼関東経済産業局は「ローカル・ゼブラ企業」の育成に力を入れている。ゼブラ企業とは、社会課題解決と経済性の両立を目指す企業を指す。両方を表現するため、イメージとして白黒模様のシマウマを用いている。ローカルには、地域資源を活用して地域の課題を解決するといった意味が込められている

▼「ローカル・ゼブラ企業」は、地域におけるCSVの体現者ともいえる。「公助」と「自助」の間の領域となる「共助」の範囲を、ビジネスとして成り立たせて担う。人口減少と少子高齢化が進む中で、行政側も人手・予算不足。社会課題の解決に向けて期待が高まっている

▼同局が7月に示した管内の主なローカル・ゼブラ企業10社に、残念ながら建設業は入っていないが、遠くない将来、ガラリと変わる可能性もあるのでは。実はすでに多く存在しているものの、単に認識、可視化、定義付けされていないだけかもしれない。(埼玉・UT)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら