コラム

2024/10/22

変えるべきことは何か(東京・KS)

変えるべきことは何か

▼今年は変化の年になるのだろうか。ニ ュースなどを見ていると、地方政治でもハラスメント問題が非常に大きく報道され、国政においても、さまざまな変化が起きている。今年も残りわずかだが、アメリカ合衆国の大統領選も控え、最後まで社会情勢が不安定な年となりそうだ。年の終わりには良い変化への兆候を感じたいものである

▼建設業において2024年は、時間外労働の上限規制をはじめ、現場でも制度面でも大きな変化の年となっているのではないか。建設業では、年度末がさらに変化の実情を顕在化させるのかもしれない。働き方改革や生産性向上は引き続き待ったなしである

▼世界各地でインフラの更新は悩みの種で、将来に向けて生活基盤を今後どのように維持していくのか、問われていくことになる。社会の変化にいかに対応し、次の担い手に引き渡していくのかを考える必要に迫られる、難しい時代に生きていると感じてしまう

▼このような時代だからこそ、変化について考える価値があるのだと前向きに考えたい。働く意味や社会的な役割と自分の生き方を考え、どのような場所で働き社会生活を営むのか。それを支えている負担をどのように分担して、どのように変えるのか。面倒にも思えるが、日常生活の問題と地続きのことだ

▼インフラの整備や災害対応を担う建設業の現状は、社会の縮図ともいえる。魅力ある産業、魅力ある社会をつくるために何を変えて何を残していくのかを考え、次世代の担い手に渡していくことも同じである。変化が必要だからこそ、何のために何を変えるのか考えなくてならない。(東京・KS)

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