コラム

2026/04/10

暑さの呼び名は(群馬・YT)

暑さの呼び名は

▼気象庁が最高気温40度以上を記録した日の名称を決めるという。現在は最高気温25℃以上の日を夏日、30℃以上は真夏日、35℃以上の日を猛暑日としており、新たな区分を定める格好だ。名称を決めるためのアンケートを行っていたが、そこに出てくる候補は「酷暑日」や「極暑日」、「烈暑日」などどれも文字だけで身を焼く暑さを思い出してしまう

▼群馬県前橋市を例に昨年7~9月のデータを見ると最高気温が40℃を超えていたのは2日だったが、35℃以上の猛暑日は46日と半数近くを占める。一方で夏日の定義である25℃未満の日はわずか3日のみ。それも9月も後半に入った時期にだ

▼建設業の現場はさらに切実だ。群馬県建設業協会が25年7~8月に実施したWBGTの計測結果では、8割以上が熱中症に厳重警戒するべきWBGT値28度以上・気温31℃以上を記録しており、休憩時間の確保など十分な熱中症対策が必要な状況だ

▼国土交通省関東地方整備局が熱中症対策として猛暑期間中を休工とする工事を試行するなど、暑さ対策は官民で取り組みが始まっている。地方自治体でも、ファン付きの作業着購入への補助などの取り組みがあり、官民で対策に力を入れている

▼かつて、暑さは我慢するものだったがいまは違う。40℃を超える現場では、従来の経験則は通用しない。熱中症は労働災害であると同時に、現場の工程そのものを揺るがすリスクとなっている。前提となる気候が変わった以上、現場管理も変わらざるを得ない。暑さとの戦いはこれからも続くが、その先に安全で働きやすい現場が形作られていくはずだ。(群馬・YT)

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