2026/03/14
平等は誰も傷つけない(群馬・MT)
平等は誰も傷つけない
▼寒い季節にふと思い出すのが、冬の制服のスカートの寒さ。当時は防ぎようがないものだと、なぜか当たり前のように受け入れていた。今は女子生徒にもスラックスを認めている学校が多い。スカートもまた、女子生徒に限らず自由に選べるらしい。息子の通う中学校は気付いたらそう校則が変わっていた。そんな変化に時代の歩みを感じる
▼制服のスカートの下にジャージをはいて「ハニワ禁止」と怒られた経験は母校特有のものだったか。「服装の乱れは心の乱れ」という言葉で繰り返された生徒指導。今になって振り返ると、あの厳しさが何を守り、何を失っていたのか、よく分からなくなる
▼「平等は誰も傷つけない」。松田青子氏のエッセーで目にしたこの言葉がしばらく頭から離れなかった。彼女が3月8日の国際女性デーでマーチに参加する際、プラカードに記した言葉だという。平等とは、今たまたま不利益を被っていない誰かを引きずり下ろすことではない。取りこぼされてきた人が、ようやく同じスタートラインに立つためのものだ
▼ガラスの天井を破ったとされる女性が、周囲の期待に応えるために男性よりもいわゆる男性らしいとされる勇ましさを身に付け働き続けた結果なのだとしたら、それは果たして本当に「破った」ことになるのだろうか
▼平等や公平を単なる理想論で終わらせないために必要なのは、分断ではなく意見の違う人たちとも対話し気づき、理解することだろう。私たちは何を選び、何を更新していくのか。分断の先ではなく、対話を重ねてたどり着く光景を、若い世代に手渡せる社会でありたいと思う。(群馬・MT)















