コラム

2026/01/23

秀吉を天下人にした弟(群馬・NT)

秀吉を天下人にした弟

▼大河ドラマ『豊臣兄弟!』が始まった。豊臣秀吉の弟、羽柴秀長が主人公だが、秀長って誰だ?と思った人もいるのではないか。天下人・秀吉の裏には、この天下一の補佐役がいたことを忘れてはならない。秀長は秀吉より3歳若い異父兄弟(実弟説もある)として、その生涯を兄の補佐として過ごした。しかし弟だから重用されたのではない。秀吉の「名代」として、軍事・外交・内政の全てで欠かせない右腕として活躍した

▼軍事面では四国征伐などで総大将を任され、長宗我部元親を降伏させるなどの戦功を挙げた。武功だけではなく、大和・紀伊・和泉など約110万石を領する大大名となった後は、領国内の寺社勢力を巧みに統治して検地や治水、大和郡山城や和歌山城の築城など城下町整備にも手腕を発揮した

▼外交でも徳川家康や毛利輝元ら外様大名との間を取りなし、豊臣政権の基盤づくりに重要な役割を果たす。さらに、こうした目に見える実績だけでなく、人材豊富とは言い難い秀吉家臣団の調整役として内部をまとめ上げ続けた

▼秀長は天下統一後の1591年(天正19年)、秀吉より7年早く病で息を引き取った。もし長生きしていれば、その後の豊臣政権も長く続いたのではないか、とも考えられている

▼秀吉や織田信長などの主役級に比べると秀長は一次資料も少なく、大きく扱われることはなかった。大河ドラマではこれまで語られる機会の少なかった秀長に焦点が当たるため、どのような人物像が描かれるのか?それもまた見どころだ。そして、組織において補佐役がいかに重要かを改めて考えさせるテーマでもある。(群馬・NT)

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