2026/03/06
お茶を飲んでほっこり(山梨・OS)
お茶を飲んでほっこり
▼海外では多くの国でティータイムが根付いている。特にヨーロッパでは1日に数回行われることもある。仕事の手を止め、お茶を飲みながら、たわいもない話をする。甘いお菓子をつまみ感想を言い合ったりする。こうした、ほっこりした時間が、職場の空気をやわらかくする効果があるという
▼今の若い人は、仕事の後の、いわゆる「飲みニケーション」を嫌うと聞く。仕事は仕事、プライベートはプライベート。仕事から早く離れてリフレッシュしたい考えの人も、仕事中の一服であれば、どうだろう
▼思えば弊社前橋支局に赴任していた際、経理担当者とパートの女性たちがお茶の時間を取っていた。時事ネタやおいしいスイーツ、飼っているペット、たまに上司の悪口もあっただろうか。つかの間の休憩を楽しみ、また仕事に励む
▼墓石屋で働いていたときもお茶の時間があった。親方の大きな財布にはジャラジャラとたくさんの小銭。それを若い者に渡し、全員分のお茶を買ってくる。普段厳しい親方もそのときは孫の自慢話を楽しそうにしたり、競馬で大穴を当てたときの話を何度もした。「それ何度も聞きましたよ」。談笑する時間は現場の空気を穏やかにする尊いものだった
▼人口が減る中、どんな仕事でも成果を上げるため効率を計算する。省けるものは徹底的に省き、短縮できるものは短縮。AIに頼み、最短の道筋を付ける。人はというと、一緒に甘い物を食べ、談笑することで絆を計算する。生産性とは無縁とも言える、つかの間の「お茶の時間」。時代が変わっても、人が集う場所の潤滑油として続いていくのだろう。(山梨・OS)















