コラム

2026/05/28

リーダーという存在(群馬・KO)

リーダーという存在

▼組織において、人を動かす原動力は制度や報酬だけではなく、「この人のために力を尽くしたい」と思えるリーダーの存在が大きいのではないだろうか

▼総合格闘技団体のRIZIN Fighting Federationが3月に開催したRIZIN.52において、出場予定の選手が大会直前の交通事故により負傷し、欠場となる事態が起きた。RIZINとしては、新たな対戦相手を早急に探すこととなるのだが、結果、直前の打診にも関わらず、短期間での過酷な減量を強いられながらも出場を決断した選手がいた。代打出場となった選手は、逆にこれをチャンスと捉えたとも言えるが、その裏にはRIZINのリーダーである榊原信行CEOの存在が大きかったはずだ

▼榊原CEOは単なるRIZINの経営者というよりも、大会を成立させ続ける責任者の役割を果たしている。格闘技は勝敗だけでなく物語性が必要で、大会の企画とカード作りが重要となる。そのため、選手との交渉や関係作りに力を入れ、時にはファンの前で選手を鼓舞し、大会を盛り上げる発言をしている

▼RIZIN所属の選手同士によるトーク番組で「榊原CEOへの不満」というテーマの際も、不満より信頼の言葉が多く聞かれた。中には「命を懸けて戦う覚悟で、ここで競技人生を終えるのも本望」と語る選手もいた

▼リーダーとは命令によって人を動かす存在ではない。この人の期待に応えたいと思わせる存在である。つまり、部下や仲間が「この人のためなら人生を懸けてもいい」と思えるほどの覚悟と責任を背負っているかどうかが問われる気がする。(群馬・KO)

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