コラム

2026/03/17

普段から備えを(茨城・HO)

普段から備えを

▼東日本大震災から15年。当時の被害の記憶を昨日の出来事のように思い出すことができるためか、とても15年もたったという実感がわかない

▼大地震発生当日に実際に目にした街の混乱ぶり。徐々に明らかになっていく地震や津波による甚大な被害。さらに福島第1原発の水素爆発。テレビで生中継された爆発の瞬間の映像はあまりにも衝撃的だった

▼15年たった今でも記憶は鮮明だが、その記憶を自分の防災対策に生かせているかどうかを考えると、かなり疑問だ。震災直後は水や缶詰などの備蓄用食料や燃料などをまとめて購入していた。避難所や避難経路なども家族でしっかりと確認し、いざという時のために備えていた。それが今や、全くと言っていいほど何の対策もしていない

▼東日本大震災以降、熊本県や北海道胆振地方、石川県能登地方などで大地震が頻発し、震度7や6強という数字を目にする機会が増えた結果、感覚が鈍化してしまっているようだ。震度4や5程度ではあまり驚かなくなってしまった。子どもの頃は震度4の地震などめったなことでは起きなくて、本当にびっくりしたものだけれど

▼そして防災意識を高めていく上で最もネックになる考えは、自分だけは大丈夫という心理から生まれる「正常性バイアス」なのだと思う。自分にとって都合の悪い情報を無視することは、悪いことが起こる確率を過小評価する心の動きだ。人間は常に楽観的な方に心が傾いていくという性質を理解し、巨大地震は必ず近い将来に起こり得るという意識付けを常日頃から行うことの大切さを改めて胸に刻みたい。天災はいつでもやってくる。(茨城・HO)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら