2026/07/23
WLB=静かな退職?(茨城・NM)
WLB=静かな退職?
▼少し前から注目を集めている「静かな退職」という働き方。与えられた業務を淡々とこなし、定時に退社。聞かれたことにはきちんと答え、同僚や上司と対立もしないが、飲み会など社外イベントへの参加はきっぱりと断る。浅学にして最近知った言葉だが、思い返せば浮かぶ顔は一つではない
▼一方、長時間労働が心身へ悪影響を及ぼすことを知らない現代人はいない。ワーク・ライフ・バランスの推進は現代において企業の魅力向上や人材確保に欠かせない要素だ。仕事上の責任を果たしつつ、健康で豊かな生活を送るための時間を確保することは理想の価値観と言えよう
▼「静かな退職」はワーク・ライフ・バランスと何が違うのか。本人の行動は同じように見えるのだが、真逆の印象を受けるのはなぜか。おそらく「静かな退職」の場合、わが身を守ることが第一であり、職場全体がどうなろうと関係がない、という姿勢に問題があるのではないだろうか
▼十分に人員が確保できており、よほど余裕がある環境でもない限り、誰かが楽をすれば他の人にしわ寄せが行く。しかし「静かな退職」をしている彼らは犠牲に無関心だ。さらに彼らが静かなのは現状を維持している間だけだ。変化を嫌い、辞めていく人間を何人も見た
▼ワーク・ライフ・バランスの推進が「静かな退職」の推奨であってはならない。「頑張ってくれる人がいるから大丈夫」とひずみを放置すれば、いずれ破綻が訪れよう。業務を効率化し、お互いを気に掛ける心のゆとりを持つ。全員が無理をせずとも良い環境こそワーク・ライフ・バランスの完成形であろう。(茨城・NM)















