コラム

2026/04/09

がんばれモモちゃん(山梨・OS)

がんばれモモちゃん

▼ファミリーレストランではすっかりおなじみになった配膳ロボット。よく行くレストランに常駐しており、せっせと料理を運ぶ。ネコ型を見ることが多く、頭には手書きで「モモちゃん」の名札

▼しっかり仕付けられており、常にお客さまファースト。通り道に人がいるとその場にとどまり、通り過ぎるのを待つ。どんなに店が混んでいても常に安全第一。急いで走り回り、料理をひっくり返すこともない

▼軽快な音楽を鳴らしながら料理を運んでくると、「お待たせしました」。何とも愛らしく、ついつい頭をなでてしまう。すると画面にうれしそうな笑顔を浮かべ喜ぶ。その姿にテーブルはひと盛り上がり。かわいくて何度もなでていると、忙しかったのか怒ることもある。「ごゆっくりどうぞ」。声掛けをして厨房(ちゅうぼう)へと帰る後ろ姿もまたいとおしい

▼あるとき、間違えて料理を別のテーブルに持って行ってしまう場面を見た。「そんなことあるんだ」と、成り行きを見守る。モモちゃんはどうすればいいか分からず、そのテーブルにとどまったまま。慌てて店員が飛んできて、モモちゃんに何やら指示をしていた。しばらくすると納得したのかモモちゃんはまた動き出し、業務に戻っていった

▼年を重ねたせいだろうか。ロボットなのに世話を焼きたくなる。失敗しているのを見たときは特にだ。レストランでくつろぐ人も昨今の人手不足は皆承知。ロボットとはいえ、懸命にがんばる従業員が気になるのは自然なことかもしれない。意外にもロボットがその場にいる人の気持ちを和ませる。想定外であろう導入効果が、店を別の角度からもり立てていた。(山梨・OS)

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