2026/07/14
新しい酷暑期を迎える(新潟・YY)
新しい酷暑期を迎える
▼新たな気象用語に「酷暑日」が加わった。1日の最高気温が40℃以上になる日を指し、近年頻発する著しい暑さへの警戒を呼び掛けている。四季がある国という日本の季節観は、変化し始めているようだ。春は短く感じられ、梅雨が明けると同時に気温が上がり本格的な夏がやってくる
▼都市部ではアスファルトやコンクリートが熱を蓄え、夜になっても気温はなかなか下がらない。冷房はぜいたく品ではなく、命を守るインフラへと変わりつつある。風通しの良い縁側や庭先で夕涼みといった習慣はいずれなくなってしまいそうだ
▼近年の夏は、ただ暑いという次元を超えて、人間の生活行動を制限するまでとなった。強い直射日光と高温多湿により外に出ること自体がリスクとなる。高温が予想される日は不要不急の外出を控えるよう注意を呼び掛ける声をよく聞く。とはいえやむを得ず出かける場面も多く、建設業をはじめとした職業の中には高温多湿下での作業が求められることも
▼厚生労働省がまとめた過去5年間(2021年~25年)における熱中症の業種別割合によると、建設業の死傷者数は18・7%で製造業の19・1%に次いで2番目の多さ。一方、死亡者数では39・7%と他の産業と比べ圧倒的に多くなっている
▼改正労働安全衛生規則が施行されて1年余り。職場における熱中症対策が強化され環境が整いつつある。猛暑期間の休工を可能とする工事発注や現場施工回避など、国土交通省は建設工事における猛暑対策サポートパッケージを策定し建設業者への支援を進めている。酷暑期を前に働き方を見直すことが必要となっているのだろう。(新潟・YY)















