2026/09/18
田中会長についていく(山梨・OS)
田中会長についていく
▼「今年のPTA会長になりました田中です。PTAの仕事としてベルマークの集計にバザーの運営、地域パトロール等がありますが、まずベルマークは数えずに捨てて、代わりに私がポケットマネーで1万円寄付します。今年のバザーは会長権限で中止とします。地域パトロールはバザー中止で浮いた予算を流用し、外部の人間を雇います。以上の説明を持ちまして今年のPTA活動は終了です。お疲れ様でした」
▼SNSで人気の漫画家、伊東さんの5コマ漫画のせりふ。話題になっていたので見てみると、痛快さがおかしく、同時に感心もさせられた
▼前例踏襲とはなんぞやと言わんばかりの田中会長。会長就任あいさつで新たなやり方を次々と打ち出し、何とその年の活動終了まで持っていく。省力化しつつこれまでと同等の成果を出す。だが、その方策の的確さ以上に「成果より雰囲気重視」という組織でありがちな無益な風習を、完全に無視する気持ち良さがある
▼ベルマークは支援活動の一環だが、お金を生み出すという意味では効率が悪い。バザーも同様だ。田中会長は身銭を切る覚悟を見せつつ、大幅に手間を減らし、予算を捻出し、雇用まで生む。優れた代替策に加え、慣習となっているであろう会議をやめる決断をするのもリーダーとして優れている
▼「PTAだけにベルマークもバザーも教育的意味がある」という人もいるだろう。だが支援に多大な労力が伴えば、「支援とは大変なこと」と偏った見方を生みかねない。労力と経費を考え、目標への最短距離を示す。リーダーが「従来通りで」では、立ちゆかなくなるだろう。(山梨・OS)















