コラム

2026/09/08

自然の猛威を前にして(茨城・HO)

自然の猛威を前にして

▼2016年に最大震度7の大地震が熊本で発生してから10年。7月に熊本がまた震度7の大地震に襲われた。前回受けた地震の傷がいまだ生々しいその場所に、まるで追い打ちをかけるように自然が猛威を振るった

▼ショッピングモールでは地震の影響でガス爆発が発生し、尊い命が奪われた。製紙工場も被災し、深刻な人的被害が発生した。多くの地域で家屋が被害を受け、現在も住民が不便な生活を余儀なくされている。修復途上の熊本城にも被害が及んだ

▼日本列島は地形や地質、気象などの影響で、あまりにも自然災害が多い場所といえる。全国至るところに地震の巣を抱えており、ひとたび大きな地震が起これば海岸線には津波が押し寄せる。急峻(きゅうしゅん)な地形を流れる河川は、大雨が降るとあちこちで洪水を引き起こしてきた。近年は気候変動に伴う異常気象も災害の激甚化を招いている

▼日本人は大きな自然災害が起きるたびに、崩れた家を修復し、決壊した堤防を再び築き、寸断された道路をつなぎ合わせてきた。何度自然災害に襲われても、知恵を絞って、より災害に強い環境を目指して整備を続けてきた。その取り組みはこれからも続いていく

▼それでも自然災害を完全に防ぐことは難しい。ただ、完全に防ぐことは不可能かもしれないが、災害の被害を少しでも減らしていくことは一人一人の行動次第でできるはずだ。常に減災への意識をしっかりと持ち、災害が起きてから動くのではなく、普段から災害に備えることを心掛ける。いまできるちょっとした備えの積み重ねが、いつか起きるかもしれない災害時にきっと役に立つと信じて。(茨城・HO)

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