コラム

2026/09/11

考え方を見直そう(東京・JI)

考え方を見直そう

▼いつもうまくいく人の共通点は「巻き込み力」―。経営コンサルタント・渡邉篤史氏の著書『巻き込み力のマネジメント』(ダイヤモンド・ビジネス企画)を読んだ。「巻き込み力」とは人を巻き込むだけにとどまらず、組織の自部門・他部門、そして社外を巻き込んで成果を創出する力であると説明している

▼たとえば良い企画を考えて上司に提案したものの、反応が悪かったという経験を持つ人は多いだろう。同書では、上司を動かす場合に「正論をぶつけるだけでは組織は動かない」と指摘。企画を提案する者に対して「上層部の立場や視点を理解し、彼らが納得できる言葉と構造で提案すること。何度でも働きかける覚悟を持つこと」とアドバイスする

▼少人数のチームにおける「巻き込み力」も解説している。チームが抱える問題の原因は「コミュニケーション不足」。このため「本音で話し合える環境をつくること」で解決に導くことができるという

▼著者は人を巻き込む力について「自分の働き方や価値観を問い直すプロセスであり、同時に他者との関係性を再構築する営み」と総括する。「人間関係の質」が大事であり、人という資源を丁寧に見つめ直すべきだと説いている

▼どんな職業であろうとも、働く人は誰かと関わりながら仕事を進めている。そして、目標への到達や問題解決という壁に直面する。簡単に乗り越えられるケースもある。しかし、うまくいかない場合もあるだろう。そんな時は、自分自身の考え方や他者との関係性を改めて見直してみると良いのかもしれない。きっと、それが「巻き込み力」の第一歩だろう。(東京・JI)

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