2026/05/29
建設業界の担い手(茨城・HO)
建設業界の担い手
▼新年度になって各種団体の総会に伺うことが多いが、どの団体の代表もあいさつの中で、深刻な担い手不足の話題を口にする。少子高齢化のあおりをまともに受ける形で、若手人材の獲得はままならず、熟練技能者はますます高齢化。本来だったらベテランから若手へと継承されるべき貴重な技の数々が途絶えてしまう危機に直面している
▼人材不足は今に始まったことではないし、建設業界だけの課題でもない。しかし、この業界はいわゆる『社会全体の縁の下の力持ち』としての役割が大きいため、広く隅々にまで業界の魅力が伝わりにくいところがもどかしい。当たり前と思える日常は、意外なほど多くの人の支えの上に成り立っているのに
▼以前取材したある建設会社の現場見学会。道路改良舗装工事の現場にさまざまな体験コーナーを設けて参加者をもてなした。道路の仕組みを解説する模型、測量機器を使った宝探しゲーム、ドローンの操縦体験など、一般の人が触れる機会のない機器や重機を使って、手作りの見学会を実施した
▼はじめは見慣れない機械を遠慮がちに眺めていた子どもたちも、少しずつ会場の雰囲気になじみ、次から次へとブースを回って楽しんだ。見学会を催した会社の代表は、様子を眺めながら「家族や知り合いが建設業界で働いている姿を目にして、一人でも多くの子が建設業に興味を持ってくれると頼もしい」と話してくれた
▼人手不足が簡単に解決できるはずもない。しかし、この会社のような取り組みの一つ一つが、子どもたちが建設業界に興味を持つきっかけとなり、将来業界を支える存在になってくれればうれしい。(茨城・HO)















