2026/05/23
臥竜鳳雛はどこにいる(群馬・YT)
臥竜鳳雛はどこにいる
▼中国・三国志の時代に成立した言葉に「臥竜鳳雛(がりょうほうすう)」というものがある。伏せた竜と羽ばたく前の鳳のひな。まだ世に出ていないが、いずれ大人物になる人材を指す言葉だ
▼蜀(しょく)の皇帝となる劉備は、この「臥竜」諸葛亮と「鳳雛」ほう統を陣営に迎え入れ、大きく飛躍した。諸葛亮が加わったのは、劉備47歳、諸葛亮26歳のころ。しかも、関羽・張飛という大黒柱が支えてきた陣営に、若い諸葛亮を参謀という形で迎え入れた
▼現代風に言えば、業績が伸び悩む企業の社長が、無名のDXコンサルにほれ込み、いきなり経営陣に抜てき。熟練の所長が仕切る現場に配属するようなものだろうか。摩擦が起きないはずがない。周囲からは「あの会社、思い切ったな」と言われるだろう
▼その後、劉備の陣営には鳳雛と称されたほう統も加わる。早くに戦死してしまったものの、こちらもクセの強い人物だったようで、劉備の苦労は想像に難くない。それでも2人を得たことで、地方の客将にすぎなかった劉備は、ついには天下を三分する皇帝の1人となった。若い才能を見抜き、迎え入れ、生かし、周囲との摩擦を最小限に抑えようとした劉備の姿勢こそが、飛躍の原動力だったといえる。そして、その期待に応えた諸葛亮とほう統の力量もまた特筆すべきだ
▼いま、建設業界は深刻な若手不足に直面している。しかし、臥竜鳳雛は必ずどこかにいる。問題は、彼らを見つけ、迎え入れ、育てられるかどうかだ。年齢差や経歴にとらわれず、未来の大器を信じて抜てきできる産業となり、臥竜鳳雛が集まる場所になれば、建設業界の未来はもっと明るくなる。(群馬・YT)















