2026/07/31
ダムと温泉を満喫(茨城・HO)
ダムと温泉を満喫
▼数年ぶりに両親と一緒に旅行に出かけた。急きょ思い立っての一泊旅行だったが、幸いにも草津温泉の宿に空室があったので予約。久しぶりにのんびりとした休日を過ごすことができた
▼車での移動途中、父の希望で長野原町の八ッ場ダムを見学した。ダム建設以前や建設中に観光などで何度も当地を訪れたことのある父にとっては思い出の場所らしい。6年前の2020年に運用開始のニュースが流れて以来、完成したダムをいつか見てみたいとひそかに考えていたようだ
▼80歳を少し超えた父の世代とダム建設の歴史はほぼ重なる。建設の調査が開始されたのが戦後まもなくの1952年。完成までには実に68年もの歳月を要した。この間、地元住民の建設反対運動や、住民移転問題、政権交代による事業の一時中断など、話題には事欠かないダム建設事業だった。紆余(うよ)曲折という言葉がこれほどしっくりくる事業はそうはないのではないだろうか。父のような世代の人たちにとって思い入れが強いのも無理からぬことかもしれない
▼父は、満々と水をたたえるダムの姿をカメラに収め、資料館の中では展示品を一つ一つ興味深そうに熱心に見て回って満足そうだった。帰りの車の中では、ダム建設に伴って移転した川原湯温泉が話題に上り、知名度アップには少し時間がかかりそうだという意見で一致した
▼かつての川原湯温泉は源頼朝が発見したという言い伝えがある。長い歴史は一朝一夕では作れない。新しい川原湯温泉は八ッ場ダムと共に時間をかけて新たな歴史を刻んでほしいと思った。次回群馬に行く際は草津と川原湯の両方の温泉を満喫したい。(茨城・HO)















