コラム

2026/09/29

台風で思い出すこと(埼玉・YH)

台風で思い出すこと

▼一度気になるとすぐに何でも調べてしまう。例えば台風の語源。一説によると、明治時代の終わりごろに当時の中央気象台長だった岡田武松氏が、中国語にちなんで「台風」という気象用語を使ったことが一般的になったという

▼台風という言葉を聞くと「令和元年東日本台風」を思い出す。前の職場で働いていた時に、自転車で身をていして出勤したことがあった。結局、台風接近により「危険である」と判断され、午前中の早いうちに帰ることができた。家に帰ってからテレビやインターネットなどで情報収集していると、避難する必要性も出てきた

▼時間がたって、なんとか避難することは免れたものの、非常に身の危険を感じたことを覚えている。そして、翌日に出勤する時には抜けるほどの青空だった記憶がある。現在でもインタビュー取材などをしていると、当時のことが話題になる場合もある。それだけインパクトの大きい災害だったことを思い知らされる

▼身内が熊本県に住んでいる。7月28日に起きた「令和8年熊本地震」では直接的な被害を受けなかったものの、大きな揺れを体感したという。「仕事も早めに切り上げて、家族で身を守る行動をできるようにした」との報告があった。身近な人が大きな災害に巻き込まれるかもしれないという経験は幸いにもなかった。自分自身では、心配することしかできないという無力感もあった

▼こういった大きな災害があると「血で書かれたマニュアル」という表現を用いた話が出ることがある。過去に犠牲となってしまった人たちのためにも、何かあった時にはしっかりと行動していきたい。(埼玉・YH)

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