茨建協筑西支部新支部長インタビュー 白田 唯雄 氏/業界発展信じて挑戦
県建設業協会筑西支部では、5月14日の2024年度定時総会において、白田工建(桜川市)の白田唯雄氏が第10代支部長に就任した。白田氏はこれまで5期10年、2期4年と通算で7年14年にわたり副支部長を歴任。自らのモットーである“挑戦”を信じ、さまざまなことにおいて諦めずに続けていく考えだ。
支部長就任の抱負として「会員だけでなく、さまざまな関係機関と密なコミュニケーションを行い、連携しながら課題解決を図っていきたい」と意気込んだ。
特に受注に関しては、「会員それぞれに安定した受注の機会を与えることが必要。これまで、筑西土木事務所や下館河川事務所などと意見交換会を開催し、要望活動は行ってきたが、首長や県議会議員など要望活動の幅を広げていきたい。もちろんこちらの要望だけでなく、協力して連携することが重要。懇親会などの場を設けて、コミュニケーションができる交流の機会を作りたいと考えている」と語った。
若者の担い手不足の課題に関しては、「業界全体の課題とも言える。会社を継続していくためには、若い力が必要になるが、人口減少が続く今の時代においては、厳しい部分がある。業界のPRついては業界一丸で取り組み魅力を高めていく。支部単位では、各社が若者を受け入れる環境を整え、自治体とも連携し、学生の就職選択になるようにしなければならない。地域の若者は、地域で育てることができるよう、連携して取り組んでいきたい」と話した。
そのほか、4月から適用となった時間外労働の上限規制、いわゆる「2024年問題」については、「認識において各社の温度差を感じる。会員間で取り組んでいる事例を紹介し、各会員の情報共有ができる交流の場を設けていきたいと考えている」と対策を講じていく。また、災害対応においては「迅速な動きが必要。そのためには、会員と素早く連絡が取れる通信方法を確立していく必要がある。地域の危機には、すぐに対応し、守り手としての使命を果たしたい」と強く語った。
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1960年3月31日生まれの64歳。高校卒業後、白田工建に入社し、23歳で代表取締役に就任。27歳の時に県建設業協会に加入し現在に至る。趣味は釣りで、アユ釣りや渓流釣りなど。休日は清流に足を運んでいる。