インタビュー

2025
2025/06/24
荒川上流河川、萩原所長就任インタビュー
2025/06/23
【インタビュー】自民党 国土強靱化推進本部長 佐藤信秋 参議院議員/真剣に災害対策実施を
2025/06/17
【インタビュー】国交省 稲田雅裕港湾局長/各社の開発力に期待
2025/06/17
村山俊明大泉町長インタビュー
2025/06/13
新潟県空調衛生工事業協会/長谷川寿一会長インタビュー「技術学び選ばれる企業に」
2025/06/06
北首都国道、佐藤潤所長就任インタビュー
2025/06/02
関東道路メンテナンスセンター小川センター長インタビュー
2025/05/27
群馬県太田市 穂積昌信新市長インタビュー
2025/05/26
飲食施設など優先導入/選定地に米満地区評価/長南町 直売所交流施設建設検討委
2025/05/23
就任インタビュー/県県土整備部長寺沢直樹氏に聞く/現場から学び、積み上げたものを前進/インフラ・治水
2025/05/22
県前橋土木・鈴木修所長インタビュー
2025/05/20
関東地整、田中満統括防災官就任インタビュー
2025/05/20
【見坂茂範氏インタビュー】人手不足解消へ/賃金・収入アップ進める
2025/05/19
関東地整、室永武司河川部長就任インタビュー
2025/05/17
日之出水道機器/若手社員インタビュー
2025/05/17
清田仁土木部長就任インタビュー/建設業の振興へ対話を/防災・減災対策が最優先
2025/05/16
就任インタビュー・石田和典統括防災官/最速で最大級の初動を
2025/05/12
さいたま市斉藤建設局長就任インタビュー
2025/05/12
北西部道路整備に注力/行政の枠超えた連携検討/熊谷俊人知事 2期目就任インタビュー
2025/05/10
永井浩二環境森林部長就任インタビュー
2025/05/09
関東地整、中山義章営繕部長就任インタビュー
2025/05/02
さいたま市 井上公雄理事(鉄道戦略担当)インタビュー
2025/05/01
群馬県館林市 多田市長インタビュー
2025/04/26
岸篤志農政部長就任インタビュー
2025/04/24
インフラの更新加速/能登地震受け対策強化/角田秀樹 災害・建設業担当部長インタビュー
2025/04/23
関東地整港湾空港部初の水門工/事務所一丸で事業着実に/越智紀昭・千葉港湾事務所長 就任インタビュー
2025/04/21
都市機能の更新「重要」/道路網構築や市街地活性化/神谷俊一 千葉市長2期目就任インタビュー
2025/04/18
し尿処理施設が最優先/芸術文化ホール建設推進/佐々木久之・鴨川市長インタビュー
2025/04/15
山梨県ドローンビジネス協議会、4月22日に発足/発起人の水野宏一氏インタビュー
2025/04/02
宮前部長インタビュー 新県土整備プランが始動
2025/03/15
新潟県交通安全施設業協会就任インタビュー/清野山裕文会長に聞く/皆さまの役に立つ協会を
2025/02/28
県議会 西野議長、戸井田副議長就任インタビュー/県土発展へ地域と対話を
2025/02/19
【インタビュー】寺田吉道 国土交通審議官/中小企業の海外進出を支援
2025/02/04
下仁田町・岩崎町長インタビュー
2025/01/29
板倉町・小野田富康新町長インタビュー
2025/06/24

荒川上流河川、萩原所長就任インタビュー

「令和元年東日本台風からの再度災害防止をしっかり進めたい」と抱負を語る。特に大きな被害が発生した入間川流域で緊急治水対策プロジェクトが進められており、2025年度は事業期間の最終年度。「次期出水期までの完成を目指し、河道掘削と堤防整備などを着実に推進していきたい」と力を込める。


インフラDXも重視している。現在、荒川調節池工事事務所で整備中の第二・第三調節池について、荒川上流河川事務所が「将来的には管理を担う」ことが決まっている。「今の段階から管理の高度化、省人化のための方策を考えておく必要がある」と強調。


維持管理側からの要求事項を整理して「工事の段階でどのようなデータが必要となるのか明らかにすることが重要」とみている。両事務所の連携体制を整えたところで、これから「本格始動する」ことになる。


「気候変動への対応も急務」と捉えている。「2040~50年ごろには、降水量が1・1倍、洪水発生頻度が2倍になるとされており、現行の治水対策が完了しても、河川整備計画の目標とする治水安全度が目減りしてしまう」


対応するためには「流域治水の取り組みを加速化・深化させる」必要がある。荒川水系では24年3月に流域治水プロジェクト2・0に更新。追加で必要となる対策案について流域関係者間で共有した。


「そのポイントは、いかに早期に効果を発現できるか」と唱える。「洪水を効果的に調節するために、既存既設の有効活用を検討していく」ことが打ち出されている。


流域の首長とコミュニケーションを取る中で「荒川の広大な水辺空間を生かした地域のにぎわい創出を望む声がとても大きい」ことを実感したという。このため「『上尾市かわまちづくり』をはじめ、地方創生を担う取り組みを推進する」ことにも力を注ぐ。


3月までは国交省本省の技術調査課で改正品確法に密接に関わった経緯がある。「入札制度を通じて中長期的な担い手の育成・確保に資する取り組みを積極的に進めたい」としている。


仕事をする上では「準備してきたことしか本番では役に立たない」という考え方を大切にしている。趣味はサッカー観戦。自身もフットサルを楽しんでいる。



東京工業大学大学院理工学研究科修了。2012年入省。北陸地整企画課長、国土交通省水管理・国土保全局治水課長補佐、大臣官房技術調査課建設技術調整室課長補佐などを経て、4月より現職。茨城県出身、38歳。

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