コラム

2017/10/06

人間力を高めるとは何か(群馬・TF)

人間力を高めるとは何か


▼人材不足などの課題に立ち向かうために共に学び、共に実践、共に輝くを基本理念とした、建設職人甲子園が群馬県で初めて開催された。職人の仕事に対する思いや家族・仲間への感謝の気持ちなどを壇上からプレゼンテーション。観客が6つの審査基準に沿って投票する


▼建設職人甲子園で掲げる目的の一つに人間力の向上があり、とても興味深い。新たな出会いの場を通じて仕事に誇りを持ち、会社や職場環境などを内から気付き変えることのきっかけを創出。家族や仲間などの存在を認め、生きがいややりがい、幸せなどの価値観を共有、仕事に対して夢や誇りを持つなど、人間力を高めるためのヒントが数多くあった


▼人間力戦略研究会によると、人間力とは社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力と定義。考える力や創造力などの能力的要素、コミュニケーションスキルやリーダーシップなどの社会・対人関係に対する能力、意欲や忍耐力などの自己を制御する力などをバランスよく高めることが必要とされている


▼人間力強化には学校や家庭、地域、産業の連携・協力が必要不可欠としており、建設職人甲子園で行ったプレゼンでも、家族や仲間に感謝する言葉が多く語られた。仕事一筋を支えてくれている人たちに、素直な気持ちでコミュニケーションを図ることの大切さに気付かせてくれた


▼人材確保のために建設業界をアピールするだけでなく、自らの人間力を高めることが職人としての魅力を見い出すことにつながり、ひいては会社の存続、業界の未来を照らすのではないか。(群馬・TF)


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