コラム

2018/09/01

たまにはファミレスも(山梨・OS)

たまにはファミレスも


▼昼ご飯に1000円以上かけるのは、ちょっと気が引ける。だが店先にはおいしそうなハンバーグの垂れ幕。しばし思案するも腹はぺこぺこ。店側に分があることは明らかだった


▼昼時を過ぎ、お客はまばら。4人席を一人で占拠しメニューを開く。値段の安いランチにハンバーグはない。しかし心はすでにハンバーグ。迷わず和風ハンバーグセットを頼んだ。店内にはおばさまたちのグループとサラリーマン、学生風のお兄さん。おばさまたちは世間話で盛り上がり、学生風は静かにパソコン。サラリーマンは新聞を読みながらご飯を食べていた


▼ん?。何か似ている。この色、この大きさ、このデザイン。もしや?と思い目を凝らす。間違いない。山梨建設新聞だ。サラリーマンはご飯を口に運びながら新聞を見ている。全8面の新聞を開いたり閉じたりひっくり返したり。時折ご飯を食べる手を止めじっと記事を読んでいる


▼うれしい。新聞に携わるようになりそれなりの年月が経つが、実は自分が手掛けた新聞を誰かが読んでいるのを見かけることは少ない。ただただ感謝の気持ちが湧き上がった。そんなに見たら穴が開く。それくらいサラリーマンは読んでくれていた


▼昔と違い建設に関する情報も多くがインターネットで入手できるようになった。新聞にはネットに載るものも含め情報をまとめ、分かりやすく説明する機能も求められる。だが一番はその新聞にしかない情報。読者が求めるものは何かを感じ提供する。発注者から得る生々しい本音の情報が求められるだろう。読者を目の当たりにしてがぜんモチベーションが上がった。よし、取材だ。(山梨・OS)


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