コラム

2018/09/11

花火大会後の清掃に汗流す(茨城・MK)

花火大会後の清掃に汗流す


▼地域の花火大会の翌朝に地元の建設業協同組合が会場だった湖畔の清掃活動をすると聞き、同行した。作業開始は午前4時30分。遅刻をすることなく、一緒に湖畔を回った


▼組合がボランティアで清掃を行ったのは8回目。回を重ねるごとに参加者が増え、ことしは200人ほどが汗を流した。理事長は「地域に貢献する建設業の団体として良いアピールになる」と活動の意義を強調する。同様の活動を行っている建設業団体は多い。しかし、その尊い活動を知っている人は少ないのではないか。知人に清掃活動の様子を話すと「知らなかった」と驚いていた。花火を楽しむ人は多いが、華やかな舞台を支えている人に目を向ける人は少ない


▼清掃活動には小さい子どもも参加し、一緒にごみを拾った。組合員のパパが暗いうちから清掃作業に行くというので早起きして来たという。ボランティア活動がどういうものかまだ分からないかもしれないが、パパに連れられて清掃活動に行ったことを将来思い出し、活動の意義を理解してくれたらと思った。作業の途中で周りを見渡すと地元の小学生たちもごみを拾っていた


▼清掃活動にとどまらず建設業による奉仕活動は数多い。ボランティア活動だけではない。雪が降りそうになれば夜中に除雪剤の散布に出動し、漏水があれば修理に走る。災害が起これば現場に駆け付け応急処理に当たる。これらはもっと知られ、たたえられるべきだろう


▼清掃によって、食べ残しなどが散乱していた湖畔は明るくなるころにはきれいになった。作業の準備で早く現地に来た組合員の到着時刻は午前3時と聞いた。頭が下がる。(茨城・MK)


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