コラム

2019/04/11

フェイクニュースにご用心(茨城・TT)

フェイクニュースにご用心


▼真実のように見せかけた嘘のニュース「フェイクニュース」で、アメリカ合衆国ワシントンD.Cの日刊紙であるワシントン・ポスト紙が、名誉棄損で約275億円(2億5000万ドル)の損害賠償を求められているという


▼国内でも2016年4月に発生した熊本地震の直後に「熊本で動物園のライオンが逃げた」などとツイッターでデマを流した男が偽計業務妨害で逮捕されたというニュースは記憶に新しいところ。デマをネット上に流すことは、特に災害時において被災地の方にとってはジョークでは済まない悪質なものになるが、第三者が事実を確認せずに拡散することも大きな問題となっている


▼実家に一人で暮らす父親を案じ、近くに住む叔父や叔母が時々身の回りの世話などをして気に掛けてくれている。心の中では感謝していると思うが、最近の父親から少しずつわがままな部分が見え隠れし始めてきた。過日実家に帰省した際、ささいな注意に小学生が使うような嘘や言い訳を重ねてきた。これもフェイクニュースの一種なのだろうか?と思った


▼職場でも同様のことが言えるだろう。自分の勝手な印象で他人を悪く言ったり嘘を重ねれば、最初は周囲もその話題に興味を示し盛り上がるだろう。しかし嘘はいつか露見し、悪くすると人間関係も壊れる。どんなに立派なことを言っても誰からも慕われなくなってしまい、職場環境が乱れてしまうだろう


▼報道に携わる者として、自分の目で耳で確かめ、常に正確な情報を読者に提供していかなければならない。これからも真偽を見極められるよう日々精進せねばとあらためて感じた。(茨城・TT)


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