コラム

2020/10/28

地域振興券とクーポン(東京・YK)

地域振興券とクーポン


▼政府のGoToトラベルキャンペーンが10月1日から東京都も対象になり、それに伴い現地で使える「地域共通クーポン」が配布されることになった。クーポンは旅行代金総額の15%相当の商品券が当日に現地もしくはその周辺で使えるというもの


▼ちょうどその時期に関西に1泊で出掛ける用事があって利用することができた。宿泊地は大阪で、使えるのは大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県だった。公式サイトでは地図上にクーポンの取扱店舗が表示され、ジャンルで絞り込むこともでき、店舗ごとに紙クーポン・電子クーポンへの対応状況や営業時間などを調べられる


▼しかし利用しようとしたら、かなり対象店舗が限られていた。そもそも地域共通クーポンは旅行中に地域で消費を喚起することを目的としており、利用可能地域内でサービスが完結しないものや税金の支払い、宝くじ、水道光熱費、金券の購入などに使えない


▼埼玉県所沢市では「応援商品券」を抽選で発売した。1冊の券面額1万3000円分(1000円券13枚つづり)を1万円で最大5冊購入できるもの。コンビニエンスストアやスーパーなど市内ほとんどの店舗等で使えるのでお得感は高い


▼先日、東京都議会公明党が小池百合子知事へ地域振興券の発行を要望した。現金だと使わずに貯蓄に回してしまう人もいるが、期限付きの地域振興券ならば生活必需品等に使わざるを得ないという考えからだ。もちろん実施に当たっては予算を使う。都は既に新型コロナ対策で約1・6兆円を費やしているという。経済対策をする前に基金が底をつかなければいいのだが。(東京・YK)

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