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新ステーション建築工事、発注時期は11月以降で一括発注

2000/01/11 日本工業経済新聞

 足尾町足尾銅山観光管理事務所は、銅山観光施設整備拡張事業の最終年度となる十二年度に新ステーション建築工事を進める。発注時期は概ねシーズンオフとなる十一月以降で発注方式は一括となりそう。設計は三月二十五日を工期として、(有)湯沢一級建築士事務所(宇都宮市)が担当している。

 ステーションの建物規模は設計の中で煮詰めるとしているが、イメージは足尾銅山繁栄期の古き良き時代を彷彿させる切妻屋根の社宅風木造平屋建て一部S造、床面積三三〇㎡を想定。内部は一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたかのような施設にする。事務所、券売所のほか、当時、坑夫が入出坑時に立ち寄り、待機する工務所をしつらえ、執務の様子を再現するコーナー、鉱石の薄片、モニター等のディスプレイコーナーを設置することなどを考慮している。プラットホームは延長約三〇m程度とみている。

 建築場所は現在のステーション位置より約一五〇m離れるが、これにより軌道敷き(ゲージ幅九一四mm)も約一五〇m延長する。軌道敷設工事は別途発注となるもよう。

 建設場所付近では現在、建設省関東地建渡良瀬川工事事務所が渡良瀬川右岸で砂防事業(砂防床固工群計画)を推進しているが、通洞地区についてセイフティ・コミュニティモデル事業の認定を受け砂防事業を集中的に実施し、建設残土による平地基盤、道路確保等、安全な地帯の創出を進めている。ステーションも、この事業で整備された平地。一部、帯工上部に掛かる整備地に建築するが、さらに掘削残土で一~二m盛土する。この基盤整備までは同工事事務所が施工する。



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