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神奈川県鎌倉市

鎌倉市がインフラ白書作成業務委託をプロポで選定

2014/06/04 日本工業経済新聞(神奈川版)

 鎌倉市は、市が保有する道路、公園、下水道、河川など社会基盤施設(インフラ)の維持管理計画策定の前提となる施設の現状についてまとめた「白書」の作成に関する業務を委託について、公募型プロポーザル方式で選定することを決め、手続きを開始した。将来の維持管理計画に役立てることを目的にとりまとめる。

 同市は、保有する社会基盤施設について、配置状況、利用状況や稼働状況、また施設運営に要する経費や老朽化等の実態を把握するため、庁内でインフラ更新費用の推計やマネジメントの今後の進め方を3月に作成したものの、市が所有するすべての社会基盤施設については把握できていないという。

 白書は、来年度に予定している社会基盤施設のマネジメント計画策定に必要な基礎資料として策定するもので、維持管理基本方針(案)についてもまとめていく。

 現在、同市のインフラは、道路は一般道路で約620㎞、構造物はトンネル17本、橋りょう213橋を数える。下水道は汚水管きょ約500㎞、処理場2箇所、ポンプ施設7箇所を有し、雨水は約240㎞を管理する。公園は総合公園1箇所をはじめ街区公園230箇所(22ha)、緑地100haを有する。

 業務では、現状整理したうえ、今後、必要となる維持管理費用の予測、維持管理に関する問題・課題の整理、維持管理の手法について示していく。

 募集に当たっては過去10年で市町村の公共施設等の白書など同種業務の受託した事業者を条件に付けた。23日のプレゼンテーションなどを経て、7月4日に結果を通知する。

履行期限は27年3月末日。


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