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神奈川県横浜市

横浜市新市庁舎整備事業準備支援で山下PMC/山下設計JVを選定

2014/06/12 日本工業経済新聞(神奈川版)

 横浜市では、横浜市新市庁舎整備に伴う事業準備支援の委託業務を公募型プロポーザルで行ったがこのほど、山下PMC/山下設計共同企業体を受託候補者として選定した。また、参加業者は松田平田設計、久米設計、三菱地所設計、NTTファシリィーズの計5者。評価結果は、課題に対し幅広い視点で検討を行い、対応方法が具体的に整理され、スケジュールやコスト管理手戻りなく業務を進める工夫や、積極的な姿勢が評価された。なお、次点は三菱地所設計。

 新市庁舎の整備にあたっては、超高層建築物としての高い耐震性や環境未来都市にふさわしい先進的な環境性能等を備える必要があり、さらに可能な限りコスト縮減や工期短縮を図っていく必要もある。 こうれらの前提に事業手法について検討した結果、民間事業者の持つ独自の技術力やノウハウを設計や工事に反映し、工期の短縮やコスト縮減と高い品質の確保が期待できる「設計・施工一括発注方式」を採用した。

「設計・施工一括発注方式」の課題として、性能発注となり具体的な仕様を受注者に委ねることになるため、本市が求める性能や仕様を確保する工夫が必要であり、技術力を有する専門家による支援を求めていくことになり、今回の委託となった。

 業務概要は、①全体マネジメント=全体スケジュールの作成、リスク管理検討、情報伝達管理検討、会議体の提案と運営検討、品質管理検討、コスト管理検討、要望の更新と確認、各種の説明資料の作成支援等 

 ②設計要件の整理及びプランニングの検討=設計要件(動線・機能・外構・構造・環境技術・環境アセス・景観条件等)の整理及び検討、各種法令等の事前協議、市民参加についての協力等 

 ③要求水準書の作成及び概算金額の算出=設計要件を基にした標準建築計画の検討やシミュレーション(低層部プラン、基準階プラン、地下階プラン、議会機能プラン、エレベーター輸送計画、設備計画等)、要求水準書の作成および概算金額の算出、工事工程案の作成、施工計画の概略検討、発注資料の作成支援等 

 ④総合評価落札方式(設計・施工一括発注)による業者選定に関する支援=実施要領の検討支援、事業検討支援、業者選定に係る評価方法及び資格審査方法等の検討支援、役割分担及び責任区分の整理、建設市場意向調査等―以上。工期は27年3月31日まで。


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